2002年4月7日

地球元気村大村長・風間深志さんを迎えて

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは風間深志さんです。
風間深志さん

 この番組「ザ・フリントストーン」が始まったのが1992年4月4日。その時の記念すべき第1回ゲストが冒険ライダーであり、地球元気村の村長、風間深志さんでした。以来、毎年4月の第1週には風間さんをお迎えして、1年間の定時報告をしていただいたり、時には地球元気村に実際に参加してお話をうかがったり、もう、番組とは切っても切れない関係になっています。まさに我らが風間の兄ぃ。そんな関係から、番組の10周年記念アルバム『ザ・フリントストーン・ミュージック・アルバム』でも1曲目を飾ってもらいました。それが地球元気村のテーマ曲ともいえる『地球は元気』という曲です。
 番組はまず10周年のお祝いから始まりました。

「このアルバム素晴らしいですね。お世辞抜きにかっこいいジャケットだし、まず元気村があって、春夏秋冬の1年間があって、何となく自然を歌ったり、その中に生きている人間の哀愁を歌ったりしてるんでしょ? で、最後は野田さんと辰野さんの『ふるさと』。すごくいいね。フリントストーンって火打ち石のことでしょ? だからなんか合ってるね、このジャケット」

●そう。だから人々の心に火をつけられればと。地球元気村は炎のマークですから。

「そうですね、なんかフリントストーンと一緒ですね」

●私今でも覚えてるんです、10年前のこと。はじめてこの番組に出ていただいたときの風間さんの話。強烈に覚えてますよ。南極の話とか。

「ちょっと待って。10年前ということは、おう! 俺が南極に行って帰ってきた年ですよ」

●そうなんですよ。で、その時“南極とか、大自然の中に入ったら、やわい音楽なんか聴きたくない、ブルースなんだ”って言葉が衝撃的で。で、その時には風間さんからリクエストをいただいて、それがダウンタウン・ブギウギ・バンドの『夜霧のブルース』だったんですよ。

「ばかだね。ワッハッハッハ。めちゃくちゃミス・マッチだね。でも、例えば自然の中では、風の音をシンセサイザーで、ブーってやったって、なんのことはねぇって感じ。それより人間の本当の心をえぐったような気分、“バッカヤローッ!!”でもいいけど、そういう気分の方が自然の中ではホントっぽく感じたんだよね。だから『夜霧のブルース』ってちょっと近いでしょ?」

●あの時は“えっ”て思いましたけど、あれからいろいろな人の話を聞き、私自身自然の中に出ていくこともあって、わかるようになりました。

「エイミーもかわったと。それにしてもこのジャケットかっこいいね。俺、最初ジュラシック・パークかと思ったもん。いいデザインだし、売れるよ、こういうの。俺も例の世界300万枚突破とかいうヒーリングのやつ買ったけど、でも静かだけじゃつまんないし。これはその点いいね、起承転結色々あって。2,500円安いしね」

●ありがとうございます。

「いやぁ、元気ですか? 春になって。しかし、世の中今、寂しくて不幸な人多いね。寂しそうだよ、みんな。不景気だし。でも元気になって欲しい。幸せはね、金じゃない、物じゃない、出世じゃない。そうじゃなくて、元気になって私は幸せだなって思える気持ちが一番だって、いつも元気村で言ってるんだけどね。それをこの春、みんなに言いたいね」

●元気村のポリシーはやっぱり“元気”ですよね。

「元気ですよ。元気というのは、身体をまず健康にしなければいけない。健康になるためには自分が身体の中に取り入れる、飲み物、食い物、吸うものを気をつけなければいけない時代だよね。その意味では身体に留意して健康を勝ち得て、そして心に幸せを持つ。その状態を元気っていうんだよって言ってるんだ」

●私前に何かで読んだんですけど、元気って元の気って書くじゃないですか。だから、自分の中の気をしっかりと元気にすることによって、肉体も精神もすべてが正常に動く。それによっていろいろなものがポジティヴに見えてくる。

「そうですね。だから自然の中に行くと、すべてが公平だし現実だから、その中で自然に元気な状況じゃなきゃいけないし、自然にたくましくなきゃいけない。それなのに、現代人は元気な身体があるくせに、“自分の家は小さい”とか“俺んちにはいいクルマがない”とかいうことで“不幸だな”というところに落ち込んじゃう人が多いね。普通の日常だと物質文明だから物で判断するでしょ。あるかないか。“あいつは仕事も忙しそうでいいよなぁ。俺リストラだもんな”と思えば不幸だよね。そりゃもちろん、落ち込むのはわかるよ。でもね、ちょっと山の中に行ったらそんなのどうってことねぇんだよな。普通に元気に歩いてるじゃんって。元々こうだったんだよって。
 俺先週オーストラリアに行ってさ、何もしないで芝生に寝っ転がってたら、気持ち良かったなぁ。ホントに。カルチャー・ショックだったね。だから週末、自然の中に行って、ある程度、自分にカルチャー・ショックというか、インパクトを与えると、逆に日常が見えてくるし、自分の本当に大切なものが出てくるしね。時々は外国に行くのもそういう効果はあるね」

●元気村の開催地は自然豊かなところが多いじゃないですか、でもそこに住んでる人にとっては当たり前のようにある自然で、何がそんなに感動するんだろうって、都会人からみるとぜいたくに考えているなと思うんですけど。

「そうだよ。それはもう、田舎に住んでると田舎のよさがわからない。みんなそうなんだ。それが悪いとは言わないし、それはしょうがないんだよね。そういう人たちが都会に憧れて、都会に行って、“冗談じゃないよ、あんな人込みの中、もう二度と行きたくない、あんな混んだ電車なんか乗れないわ。田舎がいいわ”って帰ってくる。そうすると田舎がいいということがわかるんだよね。でも、田舎ばっかりにいるとそれを忘れてなんか物欲しげになってきて、排他的になってしまう。だから人間はある程度バランス必要だね。都会と田舎のバランス、お互いの棲み分けとかいい部分を交換しあうとか、そういうことが必要だな。だから俺はホントは月・火・水・木と働いたら金・土・日と田舎に行くのが自分の理想だけどね。でも、まだだめなんだ」

●えっ、風間さんでもだめなんですか?

「俺だって、実はお父ちゃんなんだよ。子供がいるじゃん。あと4年頑張ると子供が大学を出るんだ。そしたらあとは、北海道かなんか行っちゃおうと思って。俺ね、平均気温が20度超えるとイヤなんですよ。10度台がいいから、そうすると日本では北海道しかないなぁと思ってるんだけどね。
 俺、最近サハリンに行ってきたよ。よかったよ。俺、はじめて行ったんだけど、夕方行ったんだけど、暗いホテルのある角の方に長いテーブルがあって、そこに黒い制服着たおじぃちゃん・おばぁちゃん、孫・子供、娘さんと、8人ぐらいのパーティやってるんだな。あそこは稚内からたった50キロ北なだけなんだけど、そこはヨーロッパなんだよね。日本からいちばん近いのはヨーロッパなんだよ。たった50キロしか離れていないところにちゃんとヨーロッパがあるんだよ。毎日冠婚葬祭があって、誕生日にはこうするっていう文化が繰り広げられてるんだよ。それを我々は見ないで、常に領土問題みたいなことばっか言ってる。中身というのはもっと我々に親しみがあったり、大事だったりというものがあるんだなぁって意味で、ちょっと見直しちゃったね、北の島々を」

●さて、風間さん、去年は「第一回地球元気村サミット」も開催しました。

「サミット。よく言ってくれました。やりました。サミットというのは政治家だけのものじゃないんですよね。自然をいっぱい持ってる市町村長達が集まって、我々が自然を大事に、地域作りの核にしていきながら、人々を元気にしていくんだということをやるぞ、エイエイオー。ってね、サミットやったんですよ、高知県で」

●どうですか? そういうことやると。

「高知県知事の橋本大二郎知事が色々と手伝ってくれたでしょ? そういう人がかかわると、効果があるんだ、これがまた。それで全国の市町村長が私たちもやりたいっていうんで、今年また元気村が増えてね、去年、NPOの申請もきちんとして、これで晴れて2002年からはNPO地球元気村。ワッハッハッハ」

●というと今年はさらにパワー・アップ?

「もう、パワー・アップ。21で始まってサミット入れて22。今年は一気に35ぐらいいっちゃうね。で、来年はついに47都道府県が完了だね。その後桂林あたりいっちゃうかね、中国の」

●えっ。海外進出?

「もちろん。サイゴンとか、プノンペンとか。何しろ早くアジアに行かなきゃいけないんだ。アジアはこれから工業化でしょ。我々は工業の先駆者として彼らに教えていかなきゃいけないことがあるよね。それは元気村みたいなことなんだよ。やっぱり自然の中に行くということが本来だよって。もちろん発展はいいし、より良い生活に向上させようというのは当たり前だよ。だけど、忘れんなよということを経験者として語っていかなきゃいけないから、元気村のような役割はこれからだなぁと思ってね」

●去年、第一回を高知でやって、今年は?

「今年の第2回は“地球元気村子供サミット”を和歌山県でやります。これは全国の子供たちが一堂に会して、“私たちは自然を大切にする人間でありたい。そしてその中でスクスクと育つんだぁ”って」

●いやぁ、なんかいいですねぇ。

「いいでしょ? まず元気になるには子供から。で、8月にはお台場で“元気博覧会EXPO”もやるんですよ。30のティーピーをお台場に置いて、東京だから自然体験は出来ないかもしれないけど、それに近いいろいろな体験を30のティーピーの中で教室開いてやる。是非、来て下さいよ。これは同じBAYとしてBayFMのテーマだからね。とにかくやることめじろ押しだね、今年は」

●ところで風間さんは4月20日に釣りの本を出版することになっていますね。タイトルが『10万回のキャスティング』って、どっかで聞いたようなタイトルですけど。

「2〜3年前に根津甚八さんが書いた『1万回のキャスティング』って本があるんだよ。けっこう売れてますね。だって、外国でも読まれてるって。で、頭きたからそれを上回る本出してやろうと思って、『10万回のキャスティング』ってつけさせてもらった。そしたら、怒ってね。“ふざけんじゃねぇよ、パクリじゃん、それ”って、まじに怒ってたよ。ワッハッハ。まじで言ってるのはわかったんだけど、釣りとかバイクというのは二人そろうと競争なんだよ。俺のがでかいとか俺のがピンシャンだとか。だからしらばっくれて、あっちが1万回なら俺は10万回だよって。“だからいいじゃん、自分が今度は100万回出しゃぁ”って言ったらそれでちょっと納得したみたいでさ。ぶつくさ言ってたんだけど彼に推薦文まで書かしたんだけどね」

●これは報知新聞に連載していたものにさらに加えたもの?

「そうそう。2年半にわたって報知に連載してたコラムがあって、それだけだとちょっと堅苦しいからさ、その下にちょっと本音の部分を書くとドレッシングがきいていいんですよ。釣り師は何遍やってもまた行きたくなるでしょ? これは面白い本だから何遍読んでもまた読みたくなる。だからベスト・セラー間違いなしだと思ってるんだけどな」

●今思い出したんですけど、前に「そろそろ冒険やるよ。ホフク前進でどうのこうの」って言ってましたよね。

「言った言った。いや、言ったよね。行かなくてよかったと思ったんですよ。予定通り行ってたらちょうど、アフガニスタンのアフガン高原を去年の10月は走ってるころだったんですよ」

●あっ、そっち方面行く予定だったんですか? じゃぁ、元気な風間さんは天も運もすべてが味方してるんですね。

「やんごとなき事情があって、まだ行ってないけど、今年は行きますよ!」

●でも、今年から忙しくなるんじゃなかったんでしたっけ。

「ハハハ。予定なんか未定なんだよ。冒険もし、元気村も増え、小旅行もし、釣りもやり、子供サミットもお台場もやりますよ。それから全国の広葉樹林の植樹運動もバンバンやるし、もう、やりっぱなしですね、僕は。凄い人だなぁ。だって自分でここまで吹く人いないでしょ? それでもかなりホントなんですよ。7割はホントだな。3割は吹いてますけどね」

●10年の中ではちょうどエイプリル・フールが重なって、ホラ吹きまくりっていう時もありましたね。

「だ〜んだんだんだ〜んだだん・・・(ボブ・ディランの“風に吹かれて”を口づさみはじめる風間さん)」

●それは違うんじゃないですか? “BLOWIN' IN THE WIND”でしょ?

「風に吹かれてるんじゃないですか。ギター持ってくればよかったなぁ。最近ギターうまいんですよ」

●今度セッションしましょうか。

「やりましょう。秋あたりどうですか? 芸術の秋に。風間&エイミーで」

●フリントストーン・セッション。やりましょう。楽しみです。というわけで、風間さんありがとうございました。

「バ〜イ!」

 いやぁ、相変わらず元気いっぱいの風間さん。今年はさらにガッツあふれる行動を見せてくれそうです。

 「地球元気村」では様々な特典がある村民を募集中です。「地球元気村」の開催スケジュールや村民登録などについては、お問い合わせください。
お問い合わせ:地球元気村本部事務局
電話:048-649-3624
ホーム・ページ:http://www.chikyu-genkimura.com

■このほかの風間深志さんのインタビューもご覧ください。

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M1. 地球は元気 / 元気村の仲間たち

M2. 幸せの探し方 / 竹内まりや

M3. THERE GOES THE NEIGHBORHOOD / SHERYL CROW

M4. STILL CRUISIN' / THE BEACH BOYS

M5. SPRING EPHEMERAL / 佐藤正美

M6. IT KEEPS YOU RUNNIN' / DOOBIE BROTHERS

M7. BLOWIN' IN THE WIND / BOB DYLAN
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