2004年5月16日

モンベル主催カヌー・カヤック・イベント「トライ&キャリー」
レポート第1弾

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンはモンベル「トライ&キャリー」取材レポート第1弾です。

 今週は、日本を代表するアウトドア・ウエア&グッズ・メーカー「モンベル」が主催する一大カヌー/カヤック・イベント「トライ&キャリー」の取材レポート第1弾! モンベルの社長、辰野勇さんとミニ・ツーリングを行なったときの模様や、辰野さん、野田知佑さん、石川直樹さんによるトーク・ショーの模様などをお送りします。

モンベルの社長、辰野勇さんと記念写真。
辰野勇さんとエイミー

「トライ&キャリー」の意味

メイン会場入口。協賛各社の展示や飲食ブースあり。
会場入り口
メイン会場の展示販売スペース。
見ていると欲しくなるものばかり!
会場内のカヤック展示場

●石川県の羽咋市(はくいし)で開催されているこの「トライ&キャリー」は今回で何回目になるんですか?

辰野さん「去年が初めてで、今回で2回目になります」

●「トライ&キャリー」はどういう目的で、何故この場所で行なわれているんですか?

辰野さん「何故この場所かといいますと、この会場そのものが倉庫のど真ん中にあるんです。実はウチ(モンベル)の流通センターがここにありまして、この羽咋市に20年くらい前に流通センターを造りました。シーズン初めのこの時期には、倉庫に3000艇くらいの新しいカヌーがギッシリと詰まっているんです。
 カヌーは大きなものですから、色々なところへ送るにはコストがかかるので、この際、お客様に来ていただこうと考えたんです(笑)。品物を送る代わりにここへ来ていただいて、全部見ていただこうと。日本広しと言えど3000艇のカヌーが一気に見られるのはここしかないと思います」

●そしてそのまま持って帰ってもらおうということですね?

辰野さん「THERE FOR NAME CALLED TRY & HOPEFULLY CARRY BACK HOMEということですね(笑)」

●なるほどね(笑)。やっと「トライ&キャリー」の名前の意味が分かりました。体験教室などで実際にカヌーやカヤックに乗っていただいて、気に入ったらそのまま買って持って帰っていただきたいということなんですね?

辰野さん「そうなんです。この倉庫の道路一つ隔てた向こうが千里浜海岸になっています。ここは日本でも唯一、海岸線を車で走れる、約7〜8kmくらい延々と素晴らしいビーチが続いているんです。そこで存分にカヌーを楽しんでいただくことができると思います」

●私もトライをしてみたいと思いますので、ご一緒に乗せていただけますか?

辰野さん「はい。今日は最高の天気ですし、先程海を見てきましたが最高のコンディションでした。これ以上は望めないでしょう」

●このあとは海の上からお話をうかがっていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

★    ★    ★

 というわけで、辰野さんと一緒に海に行く途中、ばったりと「トライ&キャリー」の開催地、石川県羽咋市の市長、本吉達也(もとよし・たつや)さんにお会いしました。実はその時、市長さんはお散歩の途中だったんですが、手には拾ったばかりのゴミを持っていました。

左から二人目が羽咋市の市長、本吉達也さん。
カヌー歴十数年のベテラン。
本吉達也さん、辰野勇さんとエイミー

本吉さん「特に冬場はひと時化(しけ)くるとゴミが流れ着くんです。最近はハングル文字が書かれたプラスチック容器がよく流れ着くので、地元の人がいつもボランティアで清掃をしなくてはいけないという『ちょっと不公平だな』と思うこともありますね(笑)」

辰野さん「それでも市の方々のご協力を得て、去年初めてこのイベントをやらせていただいたんですけど、気持ち良くイベントを進めることができました」

●しかもこのビーチへ来る途中の道が木のチップで固められているんですが、これは辰野さんが・・・。

辰野さん「いや、まぁ、どうなんですかね(笑)」

本吉さん「防風林で防砂林になっています。雑木林なんですけど、辰野さんからちょっとした道があると便利だという風に言われました。それで石川県とも話をしましたら、可能だったものですから少し道を作りました。ただ、このイベントは自然と上手く調和していくイベントですから、コンクリート、アスファルトをバンバンと張っていくのはあまり良くないと思いまして、市の農林水産課にもご協力いただきまして、こういうチップがありましたので敷きました。できるだけ自然環境を変えないようにと配慮しました」

●これから夏になって訪れるお客さんも、ひとゴミふたゴミ拾っていって意識が高まってくれるといいですね。

本吉さん「そうですね。私達も自然環境まで使い捨てにしたくないので、我々のキレイな海岸や自然の恵みを壊さずに、次の世代にきちんとした形で引継いでいきたいと思っております。私は、今回の『トライ&キャリー』のイベントはそういうきっかけ作りとして良いと思っております。海浜の一斉清掃も、もちろん『トライ&キャリー』のイベントがあるからキレイにするということもありますけど、地元の人が何百人も出てくださって、自分達の海岸線をキレイにするということは、本当はイベントがあろうとなかろうとやるべきだと思っています」

辰野さん「内陸の部分に邑知潟(おうちがた)があるんですよ」

本吉さん「市役所の職員も私も去年の『トライ&キャリー』で新たにカヌーを買いましたので(笑)、それで今日は昼から仲間の市の職員の何名かとそこでカヌーで遊ぼうと思っているんです。今日は天気も最高なのでいいと思います」

●市長、次回は私達とも一緒にツーリングして下さい(笑)。

本吉さん「はい、是非(笑)」

イベントを行なう3つの理由

 ビーチに着いた私たちはさっそくモンベルのフォールディング・カヤックに乗り込んで、素晴らしい天気のもと、日本海へと漕ぎだしました。既にたくさんの参加者が気持ちよさそうにカヤックによるミニ・ツーリングを楽しんでいました。

ツーリングのスタート前。
これだけカヤックが並ぶと壮観!?
千里浜海岸のイベント会場

エイミー「こんにちはー」

辰野さん「どこから来ました?」

参加者の方「家族5人で茨城から来ました」

辰野さん「どうですか? 楽しい?」

参加者の方「おかげさまで」

お子さん「疲れましたー」

エイミー「(笑)。茨城の海でもどうですか?」

参加者の方「日本海はまた違いますよね」

エイミー「茨城だったら素敵な海岸がたくさんありますしね」

参加者の方「家は那珂川の近所なんです。欲しくて仕方がないです」

美しい千里浜海岸でミニ・ツーリング。
この日は最高のコンディション!
千里浜海岸

エイミー「是非、ご家族でマイ・カヌーで・・・」

辰野さん「TRY & CARRY BACK HOMEで・・・」

参加者の方「是非ウチのやつ(奥さん)を説得してやって下さい」

辰野さん「あ、それが一番大変なんだよね。来年からは奥さんを喜ばせる方法を考えます」

参加者の方「奥さん限定シーカヤックか何かを是非・・・」

辰野さん「それ良いかもしれないね」

お子さん「パパ、置いていかれるぞー!」

辰野さん「頑張れー!」

エイミー「でも辰野さん、こういうイベントにご家族で来ていてもお子さんとお父さんは体験し、お母さんはアウトドア・クッキングや日なたぼっこをして終わるということが多いので、女性のためのツーリングや教室があるといいかもしれないですね」

辰野さん「じゃあ、来年それをやろう」

★    ★    ★
メイン会場の近くで辰野勇さんのインタビュー。
辰野勇さんとエイミー

●辰野社長はカヤックだけに限らず山もなんでもやられますけど、そんな中でのカヌーやカヤックの魅力ってなんですか?

辰野さん「年とともにそういう興味は変わってきているように思いますね。若いころは黒部の源流から日本海まで15mの滝を飛び降りたりして、誰も下ったことのないような激流を下ったり、ヒマラヤへも行ったりして、どっちかというと過激なカヌーが好きでやってきたんです。それも年を重ねるうちに自然を見る目が少し広がってきました。でも、相変わらず激流は面白いので何年か前もグランド・キャニオンへ行って下ってきましたけど、こうやってのんびり風を感じながら水の音を聞きながらというのもいいものですね。カヌーの楽しみ方というのも本当に幾通りもあって、『これでなければならない』なんてことはないと思うんですよね」

●参加されている方達も、小さなお子さんからお父さんお母さん、結構年配の方までいらっしゃって、きっとそれぞれの楽しみ方が違うんだろうなって感じました。そのツールがカヌーであったり海であったりするのかなって感じさせてくれるイベントなんですが、この「トライ&キャリー」は今年で2回目ということで、まだまだ3回4回と続きますよね?

辰野さん「続けていきたいですね。ただ、イベントというのは連続してくると、いつの間にか義務みたいになって、最初は面白がってやるんだけども、『今年もまたやらなくちゃいけない』みたいになったら潔くその時点でやめて。やはり主催者側が楽しめないようなイベントは僕はやるべきではないと思うんです。
 今回、我々が『トライ&キャリー』をやっている理由を挙げるならば3つくらいあって、1つ目はモンベル・クラブの会員さんも含めて、全国のモンベル・ファンのお客さん方に楽しい時間を過ごしていただきたいということ。2つ目はやはり商売だから少しカヌーが売れたらいいなと思っています(笑)。3番目の理由はウチの社員がボランティアで来てくれるんですけど、こういう大きなイベントを形にするというのは大変なエネルギーなんですよ。それこそ時間を惜しまずやらないとできない。パッションがないと出来ないんですよ。で、こういうイベントを達成したときにみんなの目が変わるんです。そういう意味で主催者が楽しめるイベント『やってみようよ。やりたいよ』というイベントであり続ける限りはやりたいです。でも彼らが『ちょっと疲れてきたな』『今年もかよ』という風になると、僕はやるつもりはありません。だから3つくらい理由があって、その最後の理由というのが僕にとって結構大きいんですよ」

●ザ・フリントストーンもこの「トライ&キャリー」は毎年出来るだけ参加させていただきたいと思いますので、次回もまたよろしくお願いします。

モンベルのファルトボートは世界一

 さて、「トライ&キャリー」一日目の夜には辰野さんを司会に、カヌーイストで作家の野田知佑さんと、世界7大陸最高峰最年少登頂記録を持つ若き冒険家・石川直樹さんのトーク・ショーが行なわれました。席上、まずは石川直樹さんから、今年挑戦して失敗に終わった、熱気球による太平洋横断の顛末が語られました。

初日のトークショー。
左から石川直樹さん、野田知佑さん、辰野勇さん。
トーク・ショー一夜目

石川さん「1月末に栃木県を出発して北米大陸を目指して行ったんですけど、途中の日本から1600kmほど行ったところで落ちまして、海の上を9時間くらい漂流して近くを通りかかった日本郵船に拾われたんです」

野田さん「かなり危険だなぁ」

石川さん「そうですね(笑)」

野田さん「かなり死に損なったらしいね」

石川さん「そうですね。気球で乗っている部分は、ビルの屋上にある水タンクを改造して作っていまして、海に落ちて時化(しけ)っていたので、上にはハッチっていうふたがあったんですけど、そこからも水がドバドバと入ってきて、生まれて初めて『死んじゃうかな』って思いました」

野田さん「水温冷たかったろ?」

石川さん「そうですね。でも分厚いモンベルのダウンのワンピースを着ていたので大丈夫でした(笑)」

辰野さん「やっぱりモンベルの商品じゃないとダメですね(笑)。彼が出発する前に『落ちるからやめとけ』って言ったよな?」

石川さん「はい。出発する前に辰野さんに相談したら『気球が凍ったりして落ちるからやめておけ』って言われたんですけどね(笑)。でも凍ることはなかったんですよ。落ちたのは分厚い雪雲があって、普通は3000mくらいで切れるのが6000mくらいまであって、その雪雲がまたメチャクチャ重たいんですよ。確かに雪は付くんですけど、そこを突破するために炎を焚いて、ガスを予想以上に消費してしまって8000mまで上がってジェット気流にのった時は、北米に着くには十分な燃料が残っていなかったんですね。無理して飛ぶことも出来たんですけど、無理して飛んで北米の近くで落ちても、まず助からなかったので、早めに着水したっていうのが大きな理由です」

野田さん「冬に行くっていうのには何か理由があったの? 夏に行ったほうが楽というふうにも考えられるんだけどさ」

石川さん「気温は夏の方がいいんですけど、1月2月はジェット気流が一番強くスピードが速いんですよ。例えば山登りだったら、ジェット気流が一番弱まる4月とか5月に行くと思うんですけど、1月2月は一番ジェット気流が強くスピードが速いんですよ。だから1年のうちにその時期しか有り得なったんですね」

野田さん「なるほどね」

辰野さん「予定ではどれくらいの時間で行くつもりだったの?」

石川さん「60時間以内で着く予定だったんですが、その時のジェット気流は50時間以内に着くスピードだったんですよ。予定通りに行けばよかったんですけどね。今度は雪雲を突破するだけの大きな気球を作ったら、なんとかなると思っているんですけどね」

野田さん「またやるの?」

石川さん「まぁ、失敗したすぐ直後に『またやります』とは言えないので、いつかはやりたいですね」

 続いては野田知佑さんが校長先生を務める、徳島県・吉野川での“川の学校”川ガキ養成講座についてのお話もありました。

野田さん「今、40歳以下の人は川で遊んだ経験がない日本人なんですよね。というのは30年くらい前から旧建設省と文部省がつるみまして、『川に遊びに行ってはいけない』『川は危険である』という運動をはじめたんですよ。僕、これはなんなんだろうと思っていたんですが、最近になってやっと分かりましたね。あれは建設省の陰謀です。日本人を川から離して川音痴にしてしまうんですね。そうすればどんなに酷いことして川が汚れてしまっても感じなくなる。その証拠に今、長良川へ行きますと河口堰が出来ています。反対した我々が言った通りに水が見事に腐ってしまって、大きな川の水が全部腐るんですよ。それでドブ川になりまして、その河口堰のところに建設省がPR室を作っているんですね。そこで、『河口堰を作っても水質に全然変わりはありません』なんて言うんですよ。で、そのそばを見れば誰が見ても分かるんだけど、水が腐っているんです。長良川は非常にキレイな川で有名でした。それが腐っているんですね。それに対してみんな反論もしないで『あ、そうですか』と言って帰ってくる。これは日本の川音痴の証拠ですね。怒る人が誰もいない。
 ということで、小学校の4年か5年から中学3年までの子供を集めて、川で遊ばせるというのは非常に穏当な言葉ですが、実は川に突っ込むんですよ。潜らせる。西日本の川は6月から川に入っても冷たくないんですよ。まず潜らせる、泳がせる。それからあとが面白いんですが、水中眼鏡を付けさせて魚を追わせる。そして銛(もり)を与える。子供は2、3日すると魚が突けるようになります。そうすると面白いから彼の人生が変わるんですよね。
 今、学校の先生で川遊びをしたことのある先生はほとんどいません。魚を捕れる先生は1人もいません。泳げない、魚を捕ったことがない、だから川が面白くない。よく建設省も我々の真似をして『水の学校』とか『水辺の学校』なんてあちこちでやっていますが、全然面白くないんですね。どうしてかというと、魚を捕らないからです。捕れないんですね。魚をとるから川が面白いわけで、その捕り方も釣るのではなくて潜って捕るのが一番面白いわけですよ。西日本の川だったらそういうことが出来るので、とにかく『川ガキ(川で遊ぶ子供)』を増やそうと。大したことではないんです。たった2泊3日の5回キャンプ、全部で15日間だけで子供達が立派な川ガキになります。1度見に来て欲しいのですが、素晴らしいですよ。
 覚えているでしょう? 全国の河原に『いい子は川で遊ばない』という看板を建設省が何万本と立てましたね。確かにみんないい子だったんですね。今、先生になっている人達は全然川で泳がない。魚は取れない。だから川を敵視しているんですね。そういうのに対する反発です。それはいけない事であるということで、我々は川ガキ講座を始めたんですね。その川ガキの子供達が全国に広がっています」

 そしてトーク・ショーも佳境に入ったころ、辰野さんからある計画が明かされました。

辰野さん「日本を変えるときに薩摩も長州もみんな手を組んだでしょ。ね、野田さん? この際日本カヌー連盟と野田知佑を一緒にしてしまおうというのが僕の目論見なんです(笑)。今までやってきた指導員制度は何をして来たかというと、オリンピックや国体やメダルを目指す人達を作ってきたわけですよ。ところが一方で一般の人が楽しむカヌーということに関して、いやしくも日本を代表する唯一のカヌーの組織がそこのところをこの40年間全くやって来なかった。これを今からやろうと。
 多分、日本カヌー連盟公認カヌー・スクールと公認指導員という名前のものが立ち上がります。ただし、我々の目的は上手になるとかメダルを目指すのではなくて、安全に楽しめるカヌーを目指す指導員をつくる。
 で、そういうメダルを目指して頑張ってきた連中というのは、勝負で勝てなくなったらカヌーをやめるんですよ。競技をやめるのではなくてカヌーをやめてしまうんです。すなわちカヌーが目的ではなくて勝つことが目的なんです。そこにおいて非常に大きなミスマッチがあって、今までカヌー連盟がやってきたことの、ポッカリ空いた大きな空白というのはそこのところで、そこを埋めていきたいと僕は思っているんですよ。今年から始まったばかりで、5年10年後にはこの国はきっと変わりますよ。
 野田さん、最後を締めていただけませんか? これから日本のカヌー界はどうなりますか?」

野田さん「ハッハッハ(笑)。僕の専門は競技でもなんでもなくて長距離単独ツアーなんですよ。これはアウトドアのすべてを集めたようなものなので、今までやった中ではマッケンジー川1500kmを3ヶ月かけて下りました。毎晩河原にテントを張って。それからユーコン川3000kmを6ヶ月かけました。6ヶ月といってもユーコン川は夏の3ヶ月のうちしか水が流れていないんですね。あとは凍結しているので、毎年2ヶ月ずつ3年かけたんですよ。これが僕の長距離ですね。今までのハイライトでしょう。
 あと、結論から言いますと、世界で一番日本の川が面白いんです。美しいし楽しい。例えばスイスの川というのは写真はキレイなんですが、氷河の雪解け水で1℃か2℃なので落ちたら死にます。それからカナダにも良い川はあるんですが、水温が夏でも12〜13℃なので遊べないんですよ。その点日本の川というのは夏になれば25〜26℃になりますからね。特に西日本の川へ行きますと、川に潜って魚を捕れる。こういう川遊びがカヌーで下りながら出来るんですよ。だから僕のカヌーにはいつも手銛が入っているんですね。それは面白いですよ。手銛と足ひれ、水中メガネの3点セット。そういうカヌーなんですね。日本の川は3日あれば3泊4日で海へ出ます。海に近づくと川が濁るので、上流のキレイなところだけ下る。1泊2日とか2泊3日で別に急ぐ必要はないんですね。キレイな支流が流れ込んでいるところはすごく楽しいので、そこに3日いてもいいし1週間いてもいいという川旅をするんですね。例えば夏になったら北海道の川。これは会社をサボって行きなさい。1週間あれば行けるから」

辰野さん「モンベルの社員はダメよ(笑)」

野田さん「まだ釧路川とか十勝川は内地から見ると、ビックリするくらい昔からの蝦夷の自然が残っています。例えば北海道に行く場合、一体型のリジットカヌーっていうんですが、持っていくのは大変だから折り畳み式のカヌーを持っていく。ファルトボートっていうんですね。明日見て下さい。
 ここに社長がいるので言いにくいんだけど、モンベルのファルトボートは世界一になりましたね。これはお世辞ではなくて本当に。非常に軽くて重さが外国の製品の3分の1です。指で持ち上げられますよ。それから強い。僕はそれでモンゴルの1500kmの川を下ったんですが、NHKでやりましたが穴1つ空かなかったですね。それから非常に安いんです。学生でも買えます。なのでモンベルのファルトボートを使うと旅行が出来ます。小さな飛行機にも押し込んでアラスカの山の中にまで持って行けるんですよ。これは世界に誇るべきファルトボート、カヌーなので是非こういうものを利用して旅行して下さい。僕はそういうカヌーしか出来ないので、あと競技カヌーは他の人に任せよう」

 来週は「トライ&キャリー」の取材レポート第2弾(2004年5月23日放送)、シーカヤッカー「内田正洋」さん、バックパッカー「シェルパ斉藤」さん、そして冒険ライダー「風間深志」さんを迎えた抱腹絶倒のトークショーの模様などお送りします。お楽しみに。

このほかのトライ&キャリー・レポートもご覧ください。

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■日本を代表するアウトドア・ウエア&グッズ・メーカー
 「モンベル」情報

 「モンベル」ではトレッキング、クライミング、サイクリング、ラフティングなど様々なアウトドア体験プログラムを企画・運営しています。もちろんカヌー&カヤックの体験プログラムも充実。
 関東地区では、埼玉県・長瀞を拠点に、初心者向けの体験プログラムや経験者向けの「ステップ・アップ・コース」など各種プログラムを用意。また、群馬県・奥利根湖や静岡県・気田川のキャンプ・ツーリング、南房総、三浦半島、西伊豆でのシーカヤック・ツーリングなど、カヌー&カヤックを思う存分楽しめるプログラムが目白押し! ぜひ皆さんも参加して下さい。
問い合わせ:モンベル・アウトドア・チャレンジ
  TEL:フリーダイヤル0120-936-007
  HP:http://www.rainforestjp.com/

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. WALK ON WATER / EDDIE MONEY

M2. IT'S A BEUTIFUL DAY / THE BEACH BOYS

M3. GROOVIN' / YOUNG RASCALS

M4. 涙そうそう / 東風人

M5. 四万十の春 / 東風人

油井昌由樹アウトドアライフ・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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