2005年11月6日

加藤則芳さんのアパラチアン・トレイル3500キロ完全踏破

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは加藤則芳さんです。
加藤則芳さん

 アメリカ東部を南北に縦断する3500キロの超ロング・トレイル「アパラチアン・トレイル」は世界のバックパッカーの目標であり、夢となっています。今回のザ・フリントストーンは、そんな「アパラチアン・トレイル」の完全踏破を成し遂げた作家、そしてバックパッカーの「加藤則芳」さんをお迎えし、歩き通した半年にも及ぶ旅を振り返り、想い出深い出来事などうかがいます。

心をシェアした人達との再会

●加藤さん、おかえりなさい!

「そうですね。帰ってきました」

●3500キロを6カ月と2日かけて踏破されたわけですが、長かったですね。

「そうですね。普通、歩き終わって振り返ってみると、意外と短かったかなって思うことはあるんだけど、改めて振り返ってみると長かったですね(笑)」

●この番組では出発前に意気込みをうかがって、途中でお電話でお話もうかがい、加藤さんのブログやi BE-P@Lでずっとニュースを追ってらっしゃる方もたくさんいると思うんですが、特に後半、最後の方というのはインターネット環境もなかったということで、「一体どうなっているんだ!?」っていうのが分からないままゴールに到達されて、「i made it!」の言葉と、すごく嬉しそうな加藤さんの写真で締めくくられていたわけですが(笑)、「その間何があったんだろう?」っていうのがものすごく気になっていたので、聞かせていただけますか?

「僕のブログとかインターネットの雑誌の読者でも心配された方が相当いらっしゃったみたいですね。情報をアップするには、ハイスピードのインターネット環境が必要なんだけど、それが全然なかったんですよ。最後にブログ更新とインターネット雑誌に書いてアップしてもらったのが9月の1日だか2日くらいですから、それから1カ月ちょっと全く音沙汰がなかったという感じですね。ただ、私にとっても歩きながらストレスになってしまったんですけど、最後の1カ月ちょっとが私にとってベスト・プレイス。今まで日本を含めて世界の色々なトレイルを歩いたんですけど、おそらくこれほど感動をしながらトレイルを歩いたことはないというくらいの感動のエリアだったんですよ。それを表現できなかったということが逆にストレスになって、歩きながら原稿を書くっていうこと自体も大変な事で、本当は疲れ切って町に下りてきているのに、原稿を書かなきゃいけないっていう、そういう意味のストレスもあったんだけど、書けなくなったら書けないって事がストレスになっちゃったの(笑)。
 ちょうど、最後に原稿を書いてアップしたところが、9月の頭でヴァーモント州からニューハンプシャー州に入ったところだったんですね。で、ニューハンプシャーがそれまでのエリアとどう違うかというと、アパラチアン・トレイルというのは、前にお話ししたかも知れませんが、標高的に非常に低いところにあるんですね。ですから、ほとんど森歩きなんです。それが、ニューハンプシャー州に入ると標高が高くなって、いわゆる森林限界を初めて越えるんです。森林限界を超える山を次々と越えていくというエリアなんですね。今までの風景展開と全然違ってくる。ただし、これは森の中をずっと歩いてきた私も含めたハイカーにとって、それ自体が『あぁ、ようやくここまでたどり着いた』っていう非常に感動的な風景なんですけどね。なおかつ、ニューハンプシャー州はアパラチアン・トレイル14の州の13個目なので、『あとひとつだけだ』、『残りひとつだ』っていう感動もあるんですけど、その風景展開の大きな変化にものすごい感動を得ながら歩く。面白いのは、それまでは峠をいくつもいくつも越えて、峠に降りてはまた登っての繰り返しで、峠のことをギャップって言い方をしていたんですけど、このエリアに入ると、ノッチって言うんですよ」

●ノッチ?

「はい。大工さんがのみで切り込みを入れていくことをノッチというんですよ。だから、完全に深い谷っていうイメージがあるわけ。もうまさにそういうところで、岩場が多くて岩をよじ登っていく。またはその岩を慎重に下っていくっていうことの連続なんですね。それをなおかつ重いバックパックを背負って、よじ登っていくという連続なんです。それで、そのエリアからもうひとつの感動を僕は感じながら歩いたんですけど、それは、それぞれの人達との触れ合いなんですね。4月にジョージア州を出発した3日後に会った人が、5ヶ月後にまた会ったりしているんです」

●途中で1回も会わずにですか?

「はい。全く会わないまま終わっちゃった人のほうが圧倒的に多いんだけどね。そうやって何回も会う人ってどこかに縁があるんだなって思うんだけど、僕がすごく親しくなったカップルと1人の男の3人、私も含めて4人で結構親しくなって、2日間くらい一緒に歩いたりね。そのまま別れてしまったりとかあったんですけどね。私だけちょっと先に歩いたんですけど、カリフォルニアからの若いカップルと、もう1人の男はシカゴからなんだけど、この男とカップルがすごく親しくしていて、僕はそこに加わったんだけど、ペースが違うのでまた別れたんです。この3人は結構長い間一緒に歩いていました。このシカゴからの男が足を悪くして、歩けなくなっちゃったんです。それで病院に行かなきゃならなくなったんですね。そうしたら、カップルが彼を町でずっと待っていたんです。彼らと最後に会ったのがニューハンプシャーに入った何日か目だったんです。そこで僕は先に行って、僕は知らなかったんだけど、その日かその前の日に彼が足を悪くして、留まってしまったんですね。で、その情報を他の人から得て、心をシェアしながら歩いていたいい人達だったから、『もう彼らに会えないのかなぁ』って思ったら、実はゴールのマウント・カタディンの山頂で会ったんです。カタディンに10月6日に到達したんですけど、ものすごくラッキーだったのは、10月6日までものすごく天気が良かったんです。翌日から天気が急に下り始めて、翌々日からカタディンは雪になってしまったんです」

●ギリギリだったんですね!

「そう。だから、この日は私もビックリするくらい、たくさんのハイカーが到達したんですね。というのは、天気予報の情報って結構入ってくるものなんです。どうも、10月7日くらいから天気が下り坂になるっていうことが分かっていて、みんな急いで歩いて、10月6日になんとか到達しようという人達がちょうど押し寄せてきたんです。その中にその3人がいたんですよ」

●よかったですねー!

アパラチアン・トレイルの素晴らしさは、人との触れあいで得た感動

パソコンに保存してある写真を見ながら説明している加藤さん
加藤則芳さん

●13個目の州であるニューハンプシャーを歩き終えて、最後のメイン州に入るわけですけど、ここでも最後ですから色々な事があったと思います。

「先ほど、ニューハンプシャーに入って、森林限界を超えるところを歩くと言いました。そのあと、メイン州に入るとまた風景展開があって、標高がちょと下がるんですね。でも、さらに北の方に行くものですから、今度はものすごくキレイな針葉樹の森なんですよ。私は北極とか北極平原へも行っているんですけど、そういうところで何回も経験している風景なんですね。針葉樹の中にキレイな湖が無数に点在しているっていうのを山の上から見下ろしながら歩くっていう風景。その針葉樹がとても美しくて、樹床にはキレイな苔がバーッと苔むしているような光景。メイン州に入ってそこの風景に入ったときに、最後の州に入ったわけですよね。最後の州に入ったという感動もありましたね。
 メイン州でもいくつもいくつも山を越えてきているんだけど、その中のモキシーバルド(Moxie Bald Mtn.)という山に登ったときに、あまりにも風景が美しかったので、これはプロとしてはとても恥ずかしいことなんだけど、私は素直に表現するほうだから、ま、表現ではなくて自然になんだけど(笑)、この山は涙を流しながら1人で歩いていました。そのくらい感動しました。で、その風景自体は北極平原とか北極の森と同じような風景なんだけど、その時を遥かに越える感動を得たっていうのは、それだけの距離を歩いてきたっていうことがあったからだと思うんですね」

●スタートから半年かけてゴールされたわけですが、今、振り返ってみてゴールをした瞬間を言葉にするとどういう感じですか?

「言葉にはならないかなぁ。そうやってどんどん人が来たから、プロとしてはあまり恥ずかしいことはできないという気持ちがあったので(笑)、多分、1人で静かに到達していたら涙が出ていたかも知れない(笑)」

●(笑)。ゴールしたときは奥様とお友達も前の日に合流して一緒だったので、なおのことクールに構えてなきゃいけなかったですからね(笑)。

「そうそう(笑)」

●思い返して涙がポロってこぼれることも・・・。

「ありますね」

●ホームページを読ませていただいていると、一番最後のカタディンの頂上に登るときは一旦、重い荷物とかを置いて、身軽になってから登るんですね。

「そうです。カタディンの麓にレンジャー・ステーションがあって、そこにみんな置いていくんです。それは、20キロの荷物を持ってはとても登れない山なんです。それこそ、本格的といっていいほどのロック・クライミング。それをよじ登っていくんですよ」

●そこを登って、みんなで色々な記念撮影をし、降りてくるんですね。その、レンジャー・ステーションに再び降りてきたときに感じたことってなんですか?

「実は、到達する何日か前の『あと何日だ』っていう思いと、メイン州に入ったときもそうなんだけど、『ようやくここまで来たんだ』という感慨。『あと何日で終わる』という感慨とは別に、『あと何日で終わっちゃうんだ』っていう気持ち、寂しい気持ちがどんどん増していったんですよ。それで、カタディンの麓で一泊して、あと1日しかない。『あー、もうあと1日で終わっちゃう』っていうこの寂しさは言葉にならないですね。それくらい寂しい。それだけのつらいことや苦しいこともあったけど、それ以上に楽しかったんですね。
 これは私がアパラチアン・トレイルに対して、つけたキーワードなんですけど、『Social』と『Share』で、『社会性』って日本語に訳しちゃうとちょっと意味が違うかも知れないけれども、それと『分かち合い』。それは、おそらく世界中に美しくて優れたトレイルがたくさんあると思うんだけど、アパラチアン・トレイル以外には絶対に有り得ないだろうなと思う。私も日本を含めた世界中のトレイルを歩いているけれども、こういうトレイルは全然なかったです」

●それは距離が長いっていうことも・・・。

「含めてあるんでしょうね。で、私は本当に自然が好きだから、Wildernessっていう英語があるんですけど、これは原生とか自然という意味なんですね。原生、自然の状態が大好きなんですね。だから、そういうフィールドを求めて、私は世界中の山をずっと歩いてきたんですね。で、そういう感動は色々なところで得ているんだけど、アパラチアン・トレイルはそれとは全く違った感動。それは、人との触れあいの中で得てきた感動なんです。
 私は、人がゴチャゴチャ歩いているトレイルは好きじゃないわけ(笑)。だから、富士山なんかには絶対登りたくないし、歩いていてもシーズンになると、北アルプスでもどこでも、とにかくたくさん人がいるでしょ。そういうのが好きじゃなかったんですよ。でも、アパラチアン・トレイルはその人が好きになってしまった。心を意識してシェアしているわけじゃないんだけどね。おのずとそれぞれが本当に心を通いあわせている。通いあわせながら、これだけの距離をみんなで、一緒じゃないんだけども、5ヶ月目で初めて会った人とかいるわけね。でも、そういう人達とも初めて会っているのに、心は通っているという状態なんですね。だから、それが終わっちゃうのかっていう寂しさがものすごく大きかったですね」

本当に幸せな6カ月間でした

●アパラチアン・トレイルを踏破したことで、終わっちゃいましたね。

「終わっちゃいましたね(笑)。あとは、これだけの距離を歩くということは、考えてみたら20キロの荷物を背負って、毎日10時間、6カ月歩いたっていうことは、自分の身体に対してフィジカルの面でもメンタルの面でも、尋常じゃない負荷を与えてきたんですね。それは、歩いているときも膝がひどい状態になったりとか、膝がちょっといいかなぁと思ったら、足の別の箇所が痛くなったりとか、ひどい頭痛に襲われたりとか、お腹が痛くなったりとか、常に毎日どこかが調子悪い。それでも、なんとか歩いていたんですね。で、面白いのが最後の5日間ぐらいは全くどこも痛くなくなっちゃったんですよ」

●へぇー。

「『これは何でだろうな』と思って、ハイカーでお医者さんのアメリカ人も歩いていたんですけど、彼に聞いたら『アドレナリンだけで歩いた』、『アドレナリンが噴出したんだろう』って言うんですよ。多分そうだと思う。それは、なぜそう思うかと言うと、歩き終わって、カタディンから麓に降りた途端にヘナヘナーっとして立ち上がれなくなったんですよ(笑)。それは6カ月間尋常じゃないことをしていたので、6カ月間の疲れが身体の中に溜まっていたんですね。でも、それ以上のもので歩いていた。それがなくなった途端に、疲れが全部出てきちゃったんですね。だから、この6カ月間は厳しかったけれども、本当に幸せな6カ月だったなという気持ちがものすごく強い」

●私、実は期待しているものがあって、行く前に加藤さんがスルー・ハイクをする理由のひとつに、スルー・ハイカーだけがもらえるというワッペンがあるってうかがって(笑)、見たいなーってずっと思っていたんです。

「これは、アパラチアン・トレイル協議会っていう、アパラチアン・トレイル全体を管理している協議会があって、ここが3500キロ歩いた人にワッペンを出してくれるんですね。マイル数にすると2200マイルなんですけど、全部歩いた人のことをトゥー・サンザンズ・マイラーっていうんですけど、トゥー・サウザンズ・マイラー〜メイン・トゥ・ジョージア、あるいは逆のジョージア・トゥ・メインというワッペンを出してくれるんですね。それは、歩き終わったあとに申請書があって、それを書いて協議会に送るんですね。それをまだ4日前に送ったばかりですから、まだ届いていないんです(笑)」

●そうなんですか! ゴールのカタディンならカタディンを登り終えて戻ったときにレンジャー・ステーションみたいなところでもらえるわけではないんですね。

「レンジャー・ステーションにその申請書があるんです。そこでもらって、アパラチアン・トレイル協議会に送ります」

●じゃあ、今日はまだないんですね(笑)。では、お手元に届いたら私もワッペンを一緒に持って記念撮影をさせていただきたいと思います(笑)。アパラチアン・トレイルを終えたばかりですが、以前に加藤さんにお話をうかがったときは、『アパラチアン・トレイルのスルー・ハイクを終えたら、それが全てじゃないんだ。もっと長い4200キロのパシフィック・クレスト・トレイルっていうのもあるんだ』っておっしゃっていました。このトレイルはメキシコとの国境からカナダの国境までのさらに長いトレイルなんですが、『これもあるんでねぇ・・・』といって笑ってらっしゃいました(笑)。

「(笑)。まだ、それをやるかどうかは自分の中ではハッキリとは決めていないんですね。というのは、アパラチアン・トレイルの魅力があまりに大きすぎた。パシフィック・クレスト・トレイルは確かに距離的には長いかも知れない。それから風景展開という面からすると、標高は3000メートルから4000メートルという高いところですから、アパラチアン・トレイルとは全く違った壮大な荘厳な風景の中を歩くんですけど、この、人との触れ合いの美しさっていうか、素晴らしさに浸ってしまっている今、あまりパシフィック・クレスト・トレイルに対する魅力は感じていないんです。
 私はアパラチアン・トレイルは歩くだけではなくて、ものを書く仕事をしていますから、それを自分が満足できる形で表現し終わらないと、アパラチアン・トレイルは私の中では終わっていないんですね。それを、書きたいがために歩いているっていうのもあるわけだからね」

●アパラチアン・トレイルを綴った本が1日も早く読める日を楽しみにしております。

「おそらく今まで書いた本とは全く違う形の本になると思います。だから、普通はこういうこと(トレッキング)をして書く文章っていうのは紀行文の一種になるわけですけど、前書いた『ジョン・ミューア・トレイルを行く』っていうのもジャンルでいうと紀行文なんですね。今回も当然、紀行文ではあるんだけど、内容的にはもっと社会性のあるものになります。アメリカ論にもなるしアメリカ文化論にもなるし、非常に深いコンテンツ盛りだくさんの本になると思います。頭の中にも溢れているので、それをどうやって整理するかというのをこれから考えなきゃいけないですね」

●楽しみにしておりますので、発売が決まったら、是非、お知らせいただきたいと思います。今日はどうもありがとうございました。

■このほかの加藤則芳さんのインタビューもご覧ください。

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■作家、バックパッカー「加藤則芳」さん情報

写真を説明する加藤さんと見入るエイミー。
みなさんも報告会へ足を運んで、
素晴らしい写真の数々を目撃してください!
加藤則芳さん

スライド&トーク報告会
『アパラチアン・トレイル3500km踏破の記録』

 タイトル通り、およそ半年にも及んだアパラチアン・トレイル完全踏破までの旅の記録を、未公開写真を見ながら、直接「加藤」さんから聞くことができるスライド&トークショー。

  • 日時:11月23日(水・祝)午後3時〜5時30分
  • 会場:ゴールドウィン1階アレナホール(渋谷区松濤)
  • 参加費:無料(申し込み用紙に記入の上、faxにて申し込み)
  • 問い合わせ:(株)ゴールドウィン

 尚、「加藤」さんの旅の記録は「加藤」さんの公式サイトやiBE-P@L『新・アパラチアン・トレイルの旅』でもご覧いただけます。

「加藤則芳」さんの公式HP:http://www.j-trek.jp/kato/
iBE-P@L:http://www.bepal.net/e_appalachian/index.html

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. JACK RABBIT / ELTON JOHN

M2. GOOD TO SEE YOU / NEIL YOUNG

M3. DEEP INSIDE MY HEART / RANDY MEISNER

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

M4. DOWN BY THE RIVERSIDE / PETER, PAUL & MARY

油井昌由樹アウトドアライフ・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」

M5. WALKING MAN / JAMES TAYLOR

M6. IT AIN'T OVER 'TIL IT'S OVER / LENNY KRAVITZ

M7. THE LONG AND WINDING ROAD / THE BEATLES

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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