2006年9月10日

女優・玉井夕海さんが語る、映画『もんしぇん』の世界

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは玉井夕海さんです。
玉井夕海さん、映画『もんしぇん』のワンシーン

 現在公開中の映画『もんしぇん』の主演・脚本・音楽を担当した女優の「玉井夕海」さんをゲストに、映画を作ることになったいきさつや、天草の美しい入り江や自然の中で行なった撮影のことなどうかがいます。

『もんしぇん』は旅を感じさせる映画<高橋克典>

●実は私、まだ映画『もんしぇん』を拝見していません。ごめんなさい!(笑) なので、どんな内容なのかを簡単にご説明していただけますか?

玉井さん「はい。そもそも内容から生まれたものではないんですが、あえてお話をすると、私が演じた『はる』という妊婦が1人でお腹に子供を抱えて、生むことは決意したんですが、相方はいないらしく、この先お腹の子をどうやって育てていこうかなという不安の中、熊本県の天草の不思議な入り江と出会うんですね。そこで土(どろ)人形を作っているおじいちゃん、おばあちゃんたちに『お前1人なら、この人形を作るの手伝ってくれ』と巻き込まれまして、そこで色々あって・・・、という物語です。ファンタジーです。
 もともと、この話は『こういうストーリーが作りたい』ということで始まった作品ではなくて、私が16歳のときに天草の海と出会って、なぜかよく分からないし、何を作ればいいのかもよく分からないんですけど、あるイメージが見えて、そのイメージを手がかりに、何か話にして映画にしなければいけないというところから始まったんですね。6年東京と天草を行き来する中で、その天草の海を私が感じたようにみなさんにも感じていただくには、どういう形態やキャラクター設定がいいんだろうということで作っていったので、特にストーリーがっていうよりは、天草の海を形にしたらこんな感じかなっていう感覚で作っていったんです」

●実は『もんしぇん』のことと、玉井さんのことをザ・フリントストーンに大推薦した方がいらっしゃるんです。その方っていうのが以前、この番組にも出演してくださった俳優の高橋克典さんなんですが、高橋さんからメッセージが届いているので、ここで一緒に聞いてみましょう。

玉井さん「はい」

高橋さん「こんばんは。高橋克典です。今日は玉井夕海さんがゲストに出られているそうですね。私もオススメする映画『もんしぇん』なんですが、縁があって試写会を見に行ったんですけど、そのときにこの映画をとても気に入りまして、遠くまで旅をして段々自分の鎧が剥がれていき、自分に普段ついている垢や自分を囲っている自分のようなものも剥かれていき、ふと自分の奥底にある本当の自分自身に出会うということがたまにありますけど、『もんしぇん』はそんな映画です」

(爆笑する玉井さん)

高橋さん「旅を随分して、都会を遠く離れないと体験できないような状態がこの映画にはあるような気がして、まるで夢の中のような、もしかしたら現実の中のひとコマかも知れないし、ちょっと不思議な映画ですね。天草の海が舞台になっているんですけど、その天草の海がどう撮れているということではなくて、映画でも言っているように自分の中に海がある。女の人はさらにそうでしょうね。そんな感じですよね」

(思わず笑い出す玉井さん)

高橋さん「そういうところに抱かれて本当に自分がポワーンとしてしまって、なかなか社会復帰ができないような状態になる映画です(笑)。僕はラストシーンが良かったなと思いますね。良かったなっていうのは、そうなってよかったなという気がしました。それは映画を見ていただいて、そのままそこにい続ける・・・、うん、まぁいい(笑)。これはいわば旅のような、僕はこの映画を見て本当に旅を感じました。遠く遠くへ行っているようなところがこの映画にはある。その事を非常に伝えたいというか、気持ちよかったですね。見終わった後にいろいろな話ができる映画だと思います。色々なものが心に浮かんでくるというか、映画の中にヒントはあるんですけど、全部は説明しきっていないので、見る人が謎解きをするというか、間を埋めていくというか、見た人によって映画が違う形になる。そんな作りだと思います。映画『もんしぇん』、是非、皆さんも見てみてください。面白いです。高橋克典でした」

●というわけで、高橋克典さんから熱いメッセージをいただきました(笑)。

玉井さん「(笑)」

●不思議な映画ということで、高橋さんの説明で分かったような分からないような感じでしたね(笑)。これはきっと、見終わらないと高橋さんと話ができないだろうなぁっていうのが今の私の結論です(笑)。でも、高橋さんも旅が大好きですからね。そんな高橋さんが旅を感じさせられたということは、きっと旅先で彼が感じたものと似たものを、映画を通して感じ取ったんでしょうね。でも、今のところ私の中には「?」がいっぱいあるので、この後も続けて『もんしぇん』の不思議な世界を掘り下げていきたいと思います。

玉井さん「よろしくお願いします」

人間の体にある“海の感覚”

玉井夕海さん

●この映画は熊本県の天草が舞台ということなんですけど、天草に出会ったのが16歳のときなんですよね。そのときはどういうキッカケで出会われたんですか?

玉井さん「私が高校1年から3年のときまでの3年間、読売新聞社の子供記者というのをやっていたんですね。で、その記者の取材で智乃花関というお相撲さんがその頃いらっしゃいまして、ちょうど巡業していたのが天草の牛深という土地だったんですね。で、智乃花関に会いに牛深に行ったのが天草と出会ったキッカケですね。そこであるイメージを見て、いまだに理由が分からないんですけど『映画を作らなきゃ!』って思ったんですよね」

●そのイメージっていうのはどんなものだったんですか?

玉井さん「先ほどお話をしたのは牛深という土地だったんですが、そのあと私がインスピレーションをもらったのは崎津という教会がある土地があるんですけど、霧が立ち込めていて、朝の靄の向こうから、5、6艘の小船が私の方に向かってやってくるんですね。で、ランタンを先頭に乗せていて、そこに1艘につき1人から2人くらいずつのおじいちゃんおばあちゃんが乗って、私の方にやってくるんです。でも、私の背後には聖地があるらしく、実際、崎津教会が背後にあったのですが、私の体は私の体ではなく、どうやら80年くらい生きているんだろうけど、見た目は20歳くらいの女の子が見ているっていう絵だったんですよね」

●すごい体験をしちゃいましたね!

玉井さん「でも別に霊感が強いとかそういうことではなくて、想像力って誰しもあって、たまたまそういう想像をしちゃったっていうだけなんです」

●そして実際に、映画『もんしぇん』のロケ地は18の島からなる御所浦町というところで撮影されたそうですが、スタッフも実際にそこに移り住んだりしちゃったそうですね。

玉井さん「はい。私と監督の山本草介が時期をずらして、半年ずつ住みました」

●半年間のホーム・ステイみたいな感じですね(笑)。住むか住まないかでは大きな違いがあるんじゃないですか?

玉井さん「そうですね。住まなかったらこの映画は生まれていないですね。一番大きかったのは海がそばにあるということで、そばのあり方が尋常じゃないんですよ。おやつとかご飯とかに『お父さん、お魚がない』って言うと、『よっしゃ!』って言って下宿先の父さんが行って、20分後にバケツいっぱいの魚を獲って帰ってきて、ピチピチいっているのをグサッて殺して食べるんですね。それに、カレンダーを見るときに潮見表が必ず付いていて、大潮か小潮かっていうのを月で見るんです。だから、海の満ち干きの中で生きている時間が半年あって、それは私の一生の中でとても大事な経験でしたね」

●御所浦町での生活が終わって、東京に戻られたときって体が変だったんじゃないですか?

玉井さん「変でしたね。月と海が恋しくてっていうのはありましたけど、逆に町でも海を感じられるようになったかなっていう気がしますね」

●それはどんなときですか?

玉井さん「女子だと月経がありますけど、そのときに感じる波っていうのを具体的に目で見て、記憶してきた海の景色とか感覚を交差させて、実際、目には見えていないんだけど、海が満ち干きしているような中で暮らしているんだと思うんです」

●玉井さんはホームページの中で「我々の祖先は海から陸に上がるときに、その記憶を忘れぬようにこの体に海を残した。人体の70パーセントがH2Oで出来上がっている」って書かれているじゃないですか。で、生を受けるときって、母親の体の中の海から子供は外に出てくるでしょ。そういうことを考えても、それが男の人であっても、海から生まれ出ている感覚っていうのが、もしかしたら先ほど高橋さんも言っていたように、この映画を見て、お母さんのお腹の中にいた記憶を思い出したのかなって思いました。主人公も妊婦さんですから何か繋がりがあるのかなと思ったんですが、正解?(笑)

玉井さん「そうですね(笑)。妊婦でなければならないっていうのはいくつかの理由から出てきたんですが、先ほども申し上げたように、まずは海から始まった物語で、それを体現するに当たって、どんなキャラクター設定だと海に近くなるのかと考えたときに、今、エイミーさんがおっしゃったように、妊婦という体を持っていてお腹の中に海があって、自分の体の外にも海があることを自覚している人を置きたかったというのが1つの理由ですね。あともう1つは、隠れキリシタンの歴史という中で、天草はマリア信仰だったといわれているんですね。その象徴的なのが天草土人形で、この映画の中にも出てきますが、お母さんがおっぱいをボロリンと2つ出しまして、おっぱいを子供にあげているという像があるんですね。それは本来、雛人形のようにプレゼントしていた節句人形なんですが、隠れキリシタンの人たちはそのお母さんと子供の人形をマリア様とイエスという風に見ていたといういわれがあるんです。そんないくつかのことがありまして、はるは妊婦にしようと決めました」

音楽ユニットPsalmで表現したいこととは?

●この映画には俳優の近藤正臣さんも出演されているそうですね。実は、以前にbayfmの環境特番にも出演していただいたことがあって、とっても素敵な方なんですけど、そんな近藤さんからもインスピレーションを受けたそうですね。

玉井さん「はい、そうですね。いろいろな方からインスピレーションを受けた中で、『もんしぇん』の中では作一という役をやっていただいたんですね。その作一とはるが、あるシーンをやるところで、星が絡んでくるんですけど、そのイメージっていうのが、サンテグジュペリの星の王子様という作品のミュージカルで近藤さんとご一緒したときに、近藤さんから『お前をいつかアマゾンに連れて行きたいなぁ』っていう風に言われて(笑)、そこから始まっているんです。そのときは『何を言い出すんだろうこの人は!?』って思ったんですけど(笑)、彼は釣りが大好きな人でよく色々なところに釣りに行かれるそうで、アマゾンに釣りに行かれたそうなんですね。それで私に『夜、アマゾンで釣りをするんだ。1人で釣りをしていると、空も海も川も星でいっぱいになって。自分がどこにいるのかよく分からなくなるんだ。あそこにお前を連れて行きたいなぁ。行くか?』って言われて、『うん、行く!』って私が20歳くらいのときに言っていたんですけど、そのときの光景をずっと覚えていたんですね。で、近藤さんに作一という役をキャスティングしたときに、是非、その場面をセリフにしたいなと思って作ったのに、本人はよく分かっておらず・・・(笑)」

●(笑)。星の王子様のときの雰囲気と勢いで言ってしまっただけのおじさんだったんですね(笑)。

玉井さん「そう(笑)。すごく大事にしていたのに『そうか!』とか言って。別にいいんですけどね(笑)」

●(笑)。これは是非、近藤さんからもコメントをいただきたいなと思います(笑)。でも、そういうのって残りますよね。

玉井さん「はい。体の中に色々な引き出しがいっぱいあると思うんですけど、私、色々な人と出会ったときに、多分、克典さんに出会った時も克典さんがいろいろな話をしてくださった中で、絵が残るんですね。近藤さんとのお話の中でも、やはりアマゾンの絵が残って、その絵を見ていると音が聞こえてきたり、物語となってその人たちが動き出したりっていうことがあるみたいなんです」

●今、「絵の次に音が」とおっしゃいましたが、玉井さんは今回、音楽も担当されていて、Psalm(サーム)という音楽ユニットもやっていらっしゃいます。これも、自分で感じとったものを音という形で表現されているものなんですか?

玉井さん「そうですね。Psalmっていう言葉自体が、ラテン語で賛美歌とか歌っていう意味なんですけど、私の場合は絵を見ていると、歌が聞こえてくるんですね。なので、Psalmというユニットでやりたかったのは、見えた絵から引き受けた歌を、音や絵という形にして届けたいっていうところから生まれたユニットなんです。25弦という不思議な箏と私を軸にして、あとは色々と形やメンバーを変えてやっています」

●『もんしぇん』のオープニングの曲が「Psalm of the Sea」という曲で、日本語にするならば海の賛美歌という言い方でよろしいでしょうか?

玉井さん「私たちは簡単に『うみの唄』というふうに言っています。うたは『唄』という字にしていて、なんとなくの印象なんですけど、この『唄』って、秘めていて、もしかしたらまだ歌われていない歌、心にはあるけど音になって放たれていない歌のような気がするんですよ。この『Psalm of the Sea』というのは、私が初めて御所浦町に渡る船の上で聞こえてきた旋律を、東京に帰ってから歌いながら書き起こしたものなんですけど、海から届いたっていうか、頼まれた曲のような気がするんですね」

映画を見て、天草を訪れて欲しい

玉井夕海さん

●長年イメージしてきた映画『もんしぇん』が出来上がりました。今のご感想はいかがですか?

玉井さん「子供を1人産んだお母さんのような感じなのかなっていうか、すごくアップダウンが激しいんですよね。監督の山本草介とイメージ設計の海津研と私の3人でやってきたんですが、3人の中で私が一番消耗が激しいのかなというか、今ここにいること自体もよく分からなくて・・・(笑)」

●(笑)。映画を作る前と作り終えてからでは、何か変わりましたか?

玉井さん「『続くんだな』ということが一番変わったことですかね」

●「続くんだな」というのはどういう意味ですか?

玉井さん「うん。色々なことは終わらないんだなっていうか(笑)。今までそこに旗が立っていて、『とりあえず、そこまで行こう』と思って、そこまでしか絵が見えていなかったんですね。でも、映画を撮ってからは、この1本の映画の中で得てきたものや、人との出会いをどういう風に続けて紡いでいくのかということが課題になりましたね」

●天草はこれからも玉井さんにとって大切な場所ですか?

玉井さん「はい。続いていく土地ですね」

●そこの人々も?

玉井さん「もちろんです。私がおばあちゃんになるまでずっと行くし、家族だし。みんなが『もう、もんしぇんを撮っちゃったし、夕海ちゃん帰ってこないんだよね?』って言ったりするんですけど、そんなことはなくて、ご飯も食べさせてもらうよっていう感じなんですね(笑)。本当に一生かけて恩返しをしていきたいなというふうに思っていて、どんな恩返しか分からないですけど、頑張ろうと思っています」

●玉井さんのお話をうかがって、『もんしぇん』を見終わったあとに、実際に天草の海をこの目で見て、五感で感じてみたいなって思ったんですね。やはり、映画を見てくれた方には是非、天草は訪れて欲しい場所ですか?

玉井さん「訪れて欲しいです。もちろん海もそうですし、人にも出会って欲しいと思っているんですね。この世界を生きていくと人を信じるっていうことが、よく分からなくなることがあるかもしれない。私は信じることが当たり前のようにやってきたし、そうじゃない人もいると思うんですが、信じてもいいんじゃないかって思える人がここには住んでいると思っているし、もちろん他の世界にもいらっしゃると思いますけど、私が大好きな海にも人にも会わせたいです」

●私も是非、見て遊びに行ってみたいと思います。

玉井さん「是非、行ってみてください」

●映画を見たら、高橋克典さんとも熱いトークをしたいなと思います(笑)。今日はどうもありがとうございました。


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■映画『もんしぇん』現在公開中!

 俳優「高橋克典」さんも大絶賛する映画『もんしぇん』は、主演、脚本、そして音楽を担当した「玉井夕海」さんが12年前に天草(熊本県)の海と出会い、感じたインスピレーションがきっかけとなって制作されたもの。
 天草諸島を舞台に、人間関係に疲れた若い妊婦が土(どろ)人形を作る島の老人たちと暮らすうちに、絆の大切さに気付くという物語。

  • 劇場:一角座(台東区上野公園の東京国立博物館内)
  • 上映時間:午前11時〜、午後1時40分〜、4時20分〜、7時〜(1日4回)
         ただし、9月25日(月)は博物館の休館日のため、上映もお休み
  • 鑑賞券:当日、大人2,000円、学生1,700円、60歳以上1,200円
  • 問い合わせ:シグロ
    • TEL:03-5343-3101

・もんしぇん公式HPhttp://www.cine.co.jp/monshen/

■映画『もんしぇん』のサウンドトラック盤も発売中!

映画『もんしぇん』オリジナルサウンドトラック

映画『もんしぇん』
オリジナルサウンドトラック

シグロ/SGCD-1000/定価2,000円

 玉井さんと箏弾きの「かりん」さんが軸となり形成する、音楽的パフォーマンス集団「Psalm(サーム)」による、映画『もんしぇん』のサウンドトラック盤。映画のテーマ曲にもなっていて、ザ・フリントストーンの番組内でもオンエアした「Psalm of the Sea〜うみの唄」や「脈動変光星」のほか、「近藤正臣」さん演じる「作一」をモチーフにした楽曲が収録されているなど、より『もんしぇん』の世界に浸ることができるアルバム。
 劇場「一角座」で9月29日(金)まで買うことができるほか、直接買うこともできます。購入方法など詳しくは、上記の「シグロ」までお問い合わせください。

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. SONG OF THE SEA / DAN FOGELBERG

M2. 脈動変光星 / PSALM

M3. TIME AND TIDE / BASIA

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

M4. YOU ARE ALIVE / CROCBY, STILLS & NASH

油井昌由樹アウトドアライフ・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」

M5. HEAVENLY ISLAND / TERESA BRIGHT

M6. PSALM OF THE SEA〜うみの唄 / PSALM

M7. SALTWATER / JULIAN LENNON

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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