2007年7月8日

ミュージシャン/健康家、サンプラザ中野さんの「健康な生活」

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストはサンプラザ中野さんです。
サンプラザ中野さん

 自他共に認める“健康マニア”、ミュージシャン・健康家のサンプラザ中野/B(サンプラザ・ナカノ・スラッシュ・ビー)さんをお迎えし、健康の維持とベジタリアン、そして代替医療クラシカル・ホメオパシーについてうかがいます。

ベジタリアンになってハッピーに

●今までは、サンプラザ中野さんとお呼びしていたんですが、/B(スラッシュ・ビー)というのはどこからきたんですか?

「今回初めてつけたわけなんですけど、僕、デビュー23年目にして、初めてソロ・アルバムを出すんですよ。今まで話がなかったわけじゃないんですけど、自分の中で爆風スランプとの住み分けが出来なくて、ソロ・アルバムを出してこなかったんですけど、今回の/BのBはバラード(BALLAD)のBなんですよ。で、バラード・アルバムという形で、心の中で爆風スランプと住み分けが出来て、サンプラザ中野/Bという名前で、アルバムを出すぞということなんですね」

●爆風のBではなく、バラードのBなんですね。

「そうなんです。血液型もBですけど(笑)」

●私もBです!(笑)

「あぁー(笑)」

●B同士ですね(笑)。

「B同士はちゃんと合いますよね。お互いにマイペースを尊重しますからね」

●そうですよね。今日は、B同士で進めていきたいなと思うんですけど、なんとお呼びすればよろしいですか?

「中野でお願いします!(笑)」

●では、中野さんと呼ばせていただきます(笑)。中野さんはコメンテーターのときには、サンプラザ“ホメオパス”中野と名乗っていらっしゃるときもあるそうですが、健康オタクと言ってはいけないんですね?

「最近は、健康家というふうに自分では言っています」

●では、ミュージシャン・健康家のサンプラザ中野さんなんですね。

「ミュージシャンであり、健康家であり、個人投資家でもあります」

●幅広い活動をされていて、本もたくさん出されていらっしゃいますが、何をするにも自分の体、健康が大事ということで、健康にスポットを当ててお話をうかがっていきたいと思います。中野さんはベジタリアンでもいらっしゃるそうですね。

「はい。今は究極のベジタリアンといわれているVEGAN(ヴィーガン)です。ベジタリアンにもランクがあるんですよ。30歳過ぎくらいから肉を食べなくなったんですけど、その頃は、鳥と魚は食べていたんですね。それは、ポーヨー・ベジタリアンっていうらしいです。で、ポーヨーのもう1ランク上に行くと、鳥は食べずに魚は食べるというのがフィッシュ・ベジタリアンといいます。乳製品は摂るよというのが、ラクト・オボ・ベジタリアン。で、それのさらに上に行くと、ヴィーガンといって、乳製品も肉製品も魚も食べない。これが今、僕がやっているものですね」

●すると、本当に野菜を中心とした食生活なんですね。

「そうですね。野菜、穀物、キノコ、海藻、木の実、果物ですかね」

●そうやって聞くと、ひもじくなさそうですね(笑)。

「全然ひもじくないですよ!(笑) 1個もひもじくないです」

●肉を食べないと力が出ないという気持ちもちょっとあるじゃないですか。

「それは、アメリカのプロパガンダにやられていますね(笑)」

●すみません(笑)。変わっていく段階で、体の変化って感じるんですか?

「ベジタリアンはすごいですよ! 超ハッピーですよ」

●どんな感じなんですか?

「精神的に表れてきて本当に不思議で、ヴィーガンというベジタリアンの状態に入ってから半年後に気づいたんですけど、精神が落ち込まないんですよ」

●それはなぜですか?

「それは知らないです(笑)」

●(笑)。常にそういう気持ちなんですか?

「常に普通かハッピーかですね。アンハッピーがほとんどないですね。昔だったら、『チクショー。誰々のせいだよー』とか、『嫌な星の元に生まれちゃったよー』とか、過去を悔いてみたり、色々していたわけなんですけど、そういう感情が薄れましたね。これ、ベジタリアンをやってみなけりゃ分からない!」

●すごいですね! それは、他の要因でたまたまハッピーだったわけではなく、食事が要因なんですね。

「そうだと思います」

●これって、その気になれば今からでもやれるものですよね。

「誰でも出来ますよ」

●精神力なんですか?

「僕は興味本位でやっています。面白いからやっている。僕の場合趣味のひとつに健康があって、それを楽しんで追求しているだけなんですね。『肉を食べなかったらどうなるんだろう?』って思ってやっているだけなので」

自分の外に健康はない

『3rd LOVE / The Best Ballads』

●7月11日に『3rd LOVE / The Best Ballads』という初のソロ・アルバムを発売するサンプラザ中野/Bさんをゲストにお迎えしています。

「デビューですよ、みなさん! お願いします。今、『スター誕生』な気持ちで言いました(笑)」

●みんな応援してあげてくださいね! みたいな(笑)。
 健康にスポットを当ててお話をうかがっていますが、もちろん食べることも大切ですけど、運動も大切だってよく聞きますよね。

「今、食べることも重要だとおっしゃいましたが、僕の場合、食べないことが重要だと思うんですよ。1日に3食食べろとか、30品目食べろとか、色々な方が言うわけですけど、これはハッキリ言って食べすぎです。私の場合は、西式健康法という健康法に基づいて日々、生活しているんですけど、これは、1日2食でもいいだろう、あるいは1日1食でもいいだろうということで、食べない方が胃腸の調子が良くなる」

●それは、1日1食の1食は充実した1食じゃないといけませんよね。

「いえ、全然。人間、成人男性は1日に2500キロカロリーが必要だといわれていますけど、2500キロカロリーも食べていると、太りますよね。大抵の人、太っていますよね。それは、色々な要素があって太ってしまうんですけど、早い話が食べすぎなんですよね。なぜ、世の中の人は『食べろ食べろ』と言うかというと、食べさせたいんですよね(笑)。誰かが食べさせたいがために、色々なところでお金を使ってプロパガンダしているわけですよ。で、『1日3食食べていいんだ』、『1日3食食べないと死んでしまう』ってくらいの勢いで思い込まされて、みんなそれなりにふくよかな体になってしまっているんですね。ちなみに私は1日に1.5食くらいしか食べていないですね」

●でも、すごく健康って感じがしますもんね。

「はい。ここまで来るのに楽しかったですよ(笑)」

●(笑)。では、私達は1日に何十品目のものを、1日3食しっかり食べないと体に良くないんだって言われて、ちょっと太ってしまって、その結果、体を健康にするためには運動もしなくちゃいけないんだって、どんどん思い込まされているわけですね(笑)。

「そうなんですよ(笑)。運動もその辺を走っていればいいものを、ジムに行かなきゃいけないんだって思い込まされちゃうわけですよね。結局、資本主義社会で分かりやすく操作されているわけですね。健康ってそうじゃないだろうと。昭和初期の田舎のおばあちゃんのほうがよっぽど健康だろうと。何もしてないだろうと。働いて、素食で、働いて、素食で、健康だろうと」

●中野さんは走っていらっしゃるんですよね?

「僕は健康になる過程で運動はしていないんです。まず僕は今より24キロくらい体重があったんですけど、そのときは体が重くて、走る気にならないですよね。その状態で走れる人はいないんです。まず、飯を食べないでやせろと。それで、20キロくらい落としたところで、誘われたから仕方なく走り出したんですね。で、いきなりハーフ・マラソンとか、フル・マラソンをやったので、無理ですよね(笑)。最近はちょこちょこ走ったりはしていますけど、ヨガを中心に運動しています」

●やっぱりヨガっていいんですか?

「ヨガはいいですよ! ヨガは非常にいいですね。心の平安にもいいですよ」

●では、ヴィーガンのベジタリアンとヨガを組み合わせると、本当に平和な気分になれちゃうんですね。

「そうですね。他にも何かあるのかもしれませんけどね」

●すなわち、健康! 健康! って意気込んで、こうしなくちゃいけないって考えない方がいいんですね。

「健康の発想がちょっと違うんじゃないですかね。健康だと、必死なトレーニングとか必死なダイエットっていうことを念頭において話をされているような気がするんですけど・・・」

●そういうイメージが強いですよね。色々なところで目や耳にするじゃないですか。

「それはプロパガンダですよね」

●そもそも、そういうのが間違っているわけですね。

「自分の外に健康はないんですよね。自分の中にしか健康はないんです」

クラシカル・ホメオパシーとは?

●中野さんは4年かけて、クラシカル・ホメオパシーのディプロマをとっていらっしゃるんですけど、ホメオパシーって日本では医療的にどのような位置づけなんですか?

「医療行為ではないです。ただ、ヨーロッパとか、アメリカとか、インドでは医療として認定されておりまして、保険が適用される国もあります。イギリスとかフランスでは、例えば風邪をひいて薬屋さんに行くと、『薬にする? それともホメオパシーのレメディにする?』って聞かれるんですよ。レメディも薬って意味ですけどね。普通の薬とは違って、中身にちょっと曰くがあるので、分けているんですね。そうやって、薬屋さんで聞かれるくらいポピュラーです。で、イギリスの王室では、エリザベス女王やチャールズ皇太子のお医者さんはホメオパシーのお医者さんです」

●ホメオパシーとクラシカル・ホメオパシーの違いは何なんですか?

「ホメオパシーは200年ほど前にドイツで発祥したんですけど、これはサミュエル・ハーネマンという優秀な内科医がいまして、この人が当時の医学に疑問を持っていまして、それで色々やっている中で発見した医学なんですけど、これが体系だてられて、1900年代の頭くらいには、アメリカでホメオパシーを教える大学の学部が150くらいあったそうです。ところがその後、現代西洋医療との戦いに敗れ、勢いが弱まっていったんですね。
 クラシカル・ホメオパシーとプラクティカル・ホメオパシーという流派みたいなものがあるんですけど、レメディというものをクライアントに対して、『あなたはこうじゃないですか?』っていうことを、ホメオパス(ホメオパシーの医者)は判断するんですね。で、そのときにレメディを『これですよ』って1種類だけ渡すのが、クラシカル・ホメオパシーのやり方。もう1個のほうは『あなたはこれか、これか、これか、これか、これでしょう』と5種類くらいバーンと出すのが、プラクティカル・ホメオパシーのやり方。で、どちらがホメオパスの技量が必要かというと、やはりクラシカルの方であり、またクラシカルの方としては、プラクティカルのレメディの選び方に関しては、人体に対して悪影響があるというふうに言っています。クラシカルっていうのが創始者であるサミュエル・ハーネマンのやり方であるということになっています」

●ホメオパシーというのを辞書などで検索して調べてみたんですけど、クラシカルの方なんかは相手の方の精神状況だったり、色々なことを配慮した上でレメディを出すそうですね。だから、どっちかというと精神科医にも近いのかなと思いました。

「精神科医とは明らかに違うんですけど、クライアントには病名がないんですよ。で、病名がなくて、我々はどのようにその人を識別していくかというと、レメディの名前で識別するんです。ですから、例えばラケシスというレメディがあります。これは、毒蛇の毒からとって作ったレメディなんですけど、だからもし、エイミーさんが、僕が色々と聞いていく中でラケシスだと私が思ったら『あなたはラケシスです』となるわけです。病名ではないんです。例えば、統合失調症とかじゃないんです。『あなたはラケシスです』と言われるんですね。だから、『ラケシスをどうぞ』ということになるんですね。
 とにかく、お医者様と違って、ひたすら聞くだけなんですよね。よく『カウンセリングでしょ?』って言われるんですけど、その人の発言に対して全然フォローはしないんですよ。『あぁ、そうですか。大変ですねー』とか言わないんですよ。『あ、そうですか。次はじゃあ、どうですか?』ってどんどん質問していって、そのレメディの枠に対して、たどり着くように自分自身で落とし込んでいくんですよ。ある答えに仕向けるのはカウンセリングじゃないですか。
 例えば、質問事項としては、今、エイミーさんにやってみますけど、こんな感じです。
 首の周りが広いTシャツを着ていらっしゃいますが、首元が開いている服装が好きなんですか?」

●そうですね。

「ヘビとか嫌いですか?」

●爬虫類は嫌いなんですけど、ヘビは嫌いじゃないです。

「ほぉー」

●今、完全にクライアント気分になっています(笑)。

「寝るときどっちを下にして寝ますか?」

●右が下です。

「うーん、はい(笑)」

●(笑)。

「と、いうようなことなんですよ。全然カウンセラーじゃないでしょ? 聞いているだけでしょ?」

●はい。今みたいな感じでインタビューをしながら、どのレメディかというのを教えてくれるんですね。

「そうです。インタビューに大体、1時間から1時間半くらいはかけて、1つのレメディに落とし込んでいくんですね」

クラシカル・ホメオパシーは
日本を救う代替医療になれる可能性がある

●西洋医学だと、薬を出されてそれを飲みますけど、レメディはどういうふうにして使うものなんですか?

「今、レメディがここにあります」

●小さなポーチの中に入っています。

「レメディは色々なメーカーがあって、色々な種類があって、色々な大きさがあるんですけど、これはかなり小さいレメディですね。乳糖の粒ですね。ピル状になっています。これを、舌下で溶かす」

●大きさ的にはブラック・ペッパーよりも小さいくらいですね。

「ええ。これは本当に小さいピルですね。直径が0.5ミリくらいのものもあります」

●サイズもレメディによって違うんですね。

「メーカーによって違いますね。メーカーによっては液体に溶かされたものもありますし、スポイトでとるものもあります」

●中野さん的にクラシカル・ホメオパシーはオススメですか?

「そうですね。日本を救う代替医療になれる可能性があるんじゃないかなと思います。なぜかというと、まず、科学物質をとらない。それから、レメディ自体はすごく安いし、1回とると、かなり長く効くので、お金がかからない。ということで、日本の医療費が抑えられますよね。クラシカル・ホメオパシーは決して西洋医療を否定しているものではなく、お互いにやっていったらいいんじゃないかという立場ですから、うまく利用していけば、日本がよりよくなるんじゃないかと思っております」

●7月11日にソロ・デビュー・アルバム『3rd LOVE / The Best Ballads』が発売になります!

「是非、大人のラヴ・ソングが詰まっていますので、よろしくお願いします! アルバムの中では、『大きな玉ねぎの下で』をセルフ・カヴァーしたり、松たか子さんに提供した『花のように』という曲もセルフ・カヴァーいたしました」

●これを機に、またザ・フリントストーンでもお話をうかがえればと思います。

「はい。よろしくお願いします」

●今日はどうもありがとうございました。


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■ミュージシャン/健康家、サンプラザ中野さん情報

ソロ・デビュー・アルバム
3rd LOVE/The Best Ballads』7/11リリース!

アミューズ/エアボーン・レーベル/定価2,500円
 健康家、ホメオパスとしてもお馴染みのサンプラザ中野さんが、「サンプラザ中野/B(サンプラザ・ナカノ・スラッシュ・ビー)」と名乗り、初めてソロ・アルバムを発表します!
 23年目にしてリリースするこのソロ作品は“大人のバラード・アルバム”。新曲「3rd LOVE」や「花のように」の他、「大きな玉ねぎの下で」、「恋の終わりはいつも」など、全7曲収録。ぜひ聴いてみて下さい。
 

小説「サードラブ」

小説「サードラブ (MouRa)」7/11発売!
講談社/定価1,365円
 インターネットに掲載してきた、初のソロ・アルバムと同名の“大人の恋愛小説”。「3rd LOVE」がテーマ曲になっています。併せてどうぞ。
 

アルバム発売記念ライヴ『3rd LOVE PARTY』
 初のソロ・アルバムの発売を記念してライヴも行なわれます!
日時:7月19日(木)夜7時開演
会場:duo MUSIC EXCHANGE(渋谷駅ハチ公口広場より徒歩10分)
入場料:前売り4,500円 (ドリンク別)
チケットの問い合わせ:フリップサイド
  TEL:03-3470-9999
  HP:http://www.flipside.co.jp/pc/live/sunplazanakano_787.html

 また、クラシカル・ホメオパシーについて、詳しく知りたい方はこちらのサイトへアクセスしてみてください。
・INTERNATIONAL ACADEMY OF CLASSICAL HOMEOPATHY JAPANのHPhttp://www.iach.jp/

 尚、サンプラザ中野さんに関する情報は公式ホームページをご覧下さい。
・サンプラザ中野さんのオフィシャルサイトhttp://www.sunplazanakano.com/

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. 3rd LOVE / サンプラザ中野/B

M2. INSTANT KARMA! (WE ALL SHINE ON) / JOHN LENNON

M3. MY LIFE / BILLY JOEL

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

M4. THE REMEDY (I WON'T WORRY) / JASON MRAZ

M5. 花のように / サンプラザ中野/B

油井昌由樹ライフスタイル・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」

M6. RAINDROPS KEEP FALLIN' ON MY HEAD / B.J.THOMAS

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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