2008年4月13日

2008年版・環境問題の新・常識 第2回「プラスチックごみのリサイクル事情」

今週のベイエフエム/ザ・フリントストーンのゲストは滝田靖彦さんと杉本裕明さんです。
滝田靖彦さん 杉本裕明さん

容器包装リサイクル法とは!?

 今週のザ・フリントストーンは、もう一度、いちから環境問題に取り組む新シリーズ『2008年版・環境問題の新・常識』の第2回目をお送りします。
 3月30日放送の第1回目では、環境問題を専門に取材を続けている朝日新聞の記者・杉本裕明さんをお迎えし「プラスチックごみの現状」についてお届けしました。杉本さんからは、東京23区がプラスチックごみを燃やすことにしたその背景や全国の自治体のおよそ7割はプラスチックごみを“燃やす派”であること。また、東京23区でも区によってリサイクルに熱心な区とそうでない区があるように、全国的にもばらつきがあるなどのお話をしていただきました。
 そして第2回となる今回は、主にプラスチックのリサイクルについて考えていきます。ゲストは、朝日新聞の記者・杉本裕明さん、そしてもうおひとかた「プラスチック容器包装リサイクル推進協議会」の専務理事・滝田靖彦さんです。
 まず最初に、家庭から出るゴミのおよそ60%を占める「容器」と「包装」を資源として甦らせることを目的とした「容器包装リサイクル法」について滝田さんにうかがいましょう。

滝田さん「まず、容器なんですが、これは読んで字の如しで、物を入れるものです。それから、包装というのは物を包むものをいいます。容器包装リサイクル法を簡単に説明しますと、これは家庭から出る一般廃棄物のゴミの中で、容器とか包装に関わる廃棄物を、消費者とか市民の方に分別して出してもらう。そして、住んでいる市町村が分別収集をする。あるいは保管をする。それで、私共みたいな事業者がリサイクルをする。そういった3つの役割分担ができているわけですね。これで、廃棄物の適正な処理とか、資源を有効に使っていこうとかいわれているのが、容器包装リサイクル法なんですね。
 そのバックにあるのは、よくいわれているように、大量生産、大量消費、大量廃棄ということで、ゴミの処分が非常に困ってきて、埋め立てるところもなくなる。それから、燃やせば有毒なガスが出るっていうことで大騒ぎになりましたけど、そういったことに容器包装の関わる部分が非常に多い。容積比で60パーセントくらいあるということで、それを少なくとも何らかの形で処置をすれば、埋め立てる量とか、燃やす量も減るだろうということから、この法律ができたということだと思います。
 それで、ちょっと難しい話になってしまうかもしれませんが、この容器包装リサイクル法ができたのが平成7年12月で、できた当時はガラスびんとペットボトルでスタートしています。で、平成12年の4月から専門用語でいうその他プラスチックと、紙で作った容器とか包装が加わって、全面施行になったという経過があります。したがって、容器包装リサイクルの対象になっているものっていうのは、容器としてはガラス製の容器、ペットボトル、紙製の容器、プラスチックの容器、さらに発泡スチロール製のトレイなんかも含まれますけど、そういったものが入るだろうと思います。包装はどちらかというと、包装紙だとか、ラップがその範疇に入るのかなと思います。
 仕組みを簡単に表現しちゃいますと、全ての人たちがそれぞれの立場で、リサイクルの役割を担っていくということで、役割分担がそれぞれできているんですね。これは、容器包装リサイクル法の基本的な部分なんですね。これは、市民の方々のご協力がたくさんあって、特に資源が少ない国ですから、資源の節減という視点から見ても、大きな成果が出ていると我々は思っております。今、それぞれの立場の方々が協力しないとなかなかうまくいかないと思いますので、どこかで手を抜くと、手を抜いただけの結果になってしまうといえるんじゃないでしょうか。
 特に、ガラスびんとペットボトルでスタートしていますから、その2つは比較的うまくリサイクルされているんですが、後から加わったプラスチックや、紙製の容器っていうのは課題がたくさんありまして、色々なものに使われているというのがあって、今回、容器包装リサイクル法の改正がありましたけど、色々な問題が提供されていると。これから先、お互いに『これからちゃんと進めていかなくちゃいけない』という意志の整理ができたと思いますから、これから、課題が多いといわれている紙製にしろ、プラスチック製にしろ、それがどんどん進んでいくということになるでしょうし、我々もそうしたいなと思っております」

現在の容器包装リサイクル法の課題とは!?

 続いて、朝日新聞の記者・杉本裕明さんに「容器包装リサイクル法」の課題について話していただきます。

杉本さん「容器包装リサイクル法っていうのは1995年にできたんですけど、もう十数年経ちますよね。これは、どこを真似したかというと、ドイツとフランスなんですね。ドイツの場合は、容器包装を集めて、リサイクルするまでの全部を事業者が負担してやります。ただ、かかる費用の四分の一は自治体が払っているんですね。で、フランスの場合は、エコ・アンバラージュという施設を造りました。それは、ボトルだけに限って、収集、保管、リサイクルをするんですが、これは、収集と保管は自治体がやりますと。で、リサイクルの部分は事業者がやりますと。そういう物を作っている業者が、『責任持ちます!』ってなるんですね。収集と保管に関して、自治体がやっているんですが、自治体がそれに使った経費は、あとから事業者が払い戻ししてくれるんです。だから、自治体の負担はほとんどないんです。割合、便利な制度なんですね。リサイクル自体の量が少ないっていう制約があるんですけど、日本の場合はどうしたかっていうと、フランス方式を真似しているんですね。自治体が収集保管をやりますと。で、残りのリサイクルは事業者がやりますとなったんですが、フランスのように事業者が自治体の分を払ってくれないんですね。その状態できているんですけど、環境省の試算によると、全国の容器包装リサイクル法を動かすに当たって、色々なビンや缶、ペットボトルを合わせて、かかった費用は自治体全部で年間、約3000億円といわれているんですよ。それに対して、事業者がリサイクルにかけたお金はせいぜい400億円くらいかな。だから、自治体が損をしているんですよね。これって不公平ですよね。
 それから、これも問題点なのですが、自治体が税金であれば、1日にペットボトルを10本捨てる人と、全く買わずに捨てない人、家庭によっても違いはありますよね。つまり、ゴミをたくさん出す人と、少なく出す人の違いってあるじゃないですか。でも、全部自治体がやってくれたら、同じくやるわけですから、たくさんゴミを出す人にかかったお金を、ゴミが少ない家庭から出している税金を充てていることになりますよね。それってすごく不公平でしょ。これは、みんなが言っているんですね。だから、やっぱりゴミを捨てる人が払うべきだと。では、どうしたらいいのかというと、それはペットボトルのお金に自治体が集めたお金も添加して、例えば150円のうち5円とか3円くらいですけど、そのお金を添加して事業者がちゃんと払うようになれば、自治体の負担は少なくなりますから、いいと思うんですね。
 で、これが容器包装リサイクル法の一番の課題だと思うんですが、一昨年、法改正があったんですけど、自治体は『お金出してくれ』って言ったんですけど、残念ながら事業者のほうは『こんなに景気が悪いのに、どうしてくれるんですか』、『そんな数円くらいあげると言ったって、自分たちが作っているペットボトルを103円にしますから、スーパーさん買ってくれって言って、スーパーさんが103円で買ってくれると思いますか?』っていう話になったんですよ。当然、スーパーは『たった数円なんだから、自分たちで何とかしろよ』って言うでしょうと。『結局、泣きを見るのは弱い業者なので、それは受け入れられません』って猛反対しまして、結局、それはダメになったんですね。でも、また5年後に法改正の審議をするといっていますから、当然、話題になると思います。それからもう1つは、それだけでは容器包装は減りませんよね。だから、容器包装リサイクル法っていうのが、リサイクル推進法になっては困るわけですよ。やっぱり、リサイクルしながら、プラスチックの使用量、それからゴミになるプラスチックの量を減らしていくような法にしないといけない。そのためには、プラスチックのゴミを減らしていこうねというような何らかの規制なり、色々な措置を講じたような法律にしたほうがいいんじゃないかと思います。そこが課題といえるんじゃないでしょうか」

3Rで最も優先するべきなのは、REDUCE(リデュース)

 新シリーズ『2008年版・環境問題の新・常識』の第2回目として、主にプラスチックのリサイクルについてお話を進めている今週のザ・フリントストーン。「プラスチック容器包装リサイクル推進協議会」の専務理事、滝田靖彦さんはリサイクルを含めた「3R」の必要性をこう話してらっしゃいます。

滝田靖彦さん

滝田さん「みなさんご存知のように、3RっていうのはREDUCE(リデュース)、ゴミの発生抑制と、REUSE(リユース)、もう1回使っていこうっていうのと、RECYCLE(リサイクル)、再生処理の3つがあるんですが、その中での最優先っていうのは、リデュースなんですね。いかにして、ゴミを出さないようにするかということで、これは法律の中でもいわれているんですが、最近、みなさんもお見かけになると思いますけど、レジ袋を廃止していこうという動きもまさにそれであって、やっぱり最初、レジ袋というのは色々な使い道がありましたから、やっぱりそれがなくなるということに対しての抵抗感っていうのは確かにあるだろうと思うんですね。ですけど、私なんかもそうなんですが、ものを買うときにちょっとしたものだったら、『その袋、結構です』って断っているんですけど、そういうことをみなさん1人1人がちょっとずつでもできることをやれば、レジ袋1つとってもグッと減るんですね。そうすると、ゴミの量もその分だけ確実に減りますから、リデュース、発生抑制に繋がる。ですから、我慢をちょっとすれば、3Rも進むんでしょうし、その我慢をすることにある程度慣れてしまえば、そう難しく考えることはないんじゃないかと思いますね。そういうことから始めていくっていうのは大切なことだと思います。3Rをいうときに、『生活パターンを変えなきゃいかん』という人がいるんですけど、確かに、そのとおりだと思います。ですけど、そう難しくは考えないで、最近、カバンの中に入れて飲み物を持ち歩いている方がたくさんいらっしゃいますけど、全てをそうするっていうことじゃなくて、リターナブルでいいところは、リユースのビンを使えばいいのであって、どうしても、ビンを持ち歩くっていうのはちょっと大変ですからね(笑)。でも例えば、断るっていうのはすぐにでもできることですからね。そういうところからやっていくっていうことが、必要なことだと思いますね。実行していくと、3Rもどんどん進んでいくんじゃないでしょうかね」

●家庭ではリデュース、リユースを心がけ、外に出たら、その2つを心がけながら、最後の最後でリサイクルをやっていくっていうのが3Rのあるべき姿なんですね。サーマル・リサイクルっていうのも、プラスチックのリサイクル法の1つとして上げられますが、それ以外にも、マテリアル・リサイクル、ケミカル・リサイクルと、色々な方法があるそうですね。

滝田さん「燃やすっていうのもサーマル・リサイクルといわれていますけど、我々が言っているサーマル・リサイクルっていうのは、単純に燃やすことを言っているのではなくて、エネルギーを回収したり、使うっていうことがサーマルの特徴なんですね。例えば、固形燃料にして、それを燃料として使うとか、そういうのをサーマルといっています。
 プラスチックについては、ちょっと堅苦しい話になりますけど、法律では5つの方法があります。1つがマテリアル・リサイクルっていって、通常、材料リサイクルといわれていますけど、プラスチックをまたプラスチックに戻して、再生品を作っていこうというやり方ですね。残りの4つのやり方っていうのは、それを総称してケミカル・リサイクルといわれていますけど、例えば鉄を作るとき、鉄っていうのは鉄鉱石を加熱して作るわけなんですけど、そこのコークスとか石炭の粉の代替として、廃棄されたプラスチックを使うんですね。そういう科学的な方法ですね。それから、そもそも石油からできているものですから、元の油に戻す方法、それから、炭素と水素のガスを作って、そこから、色々な化学製品を作ったりというガス化の方法と、合計5つあるわけですね。
 今回の容器包装リサイクル法の見直しの中で、サーマル・リサイクルとして、燃料化という項目が加わりました。ただし、これには色々な条件がついていまして、今、説明した5つの手法以外に、どうしても処理ができない場合は、そのサーマルという方法も使ってもいいということになっているんですけど、来年度からその方法が使えるかといったら、まだ使える状況にはなっていません」

 プラスチックのリサイクルに関して、滝田さんはこんな意見も持ってらっしゃいます。

滝田さん「石油製品だから何が何でもリサイクルしなくちゃいけないという考え方ではなくて、分別排出をするということは、キレイにして出すということが条件として挙げられます。キレイにするやり方も、水を使ってきれいにする方もいらっしゃいます。そのやり方自体は決して間違ってはいないと思うんですが、ただ、何気なくされていることが、水を使っていることは、それだけ水の資源を使っているっていうことにもなりますから、『どうなのかな?』という素朴な疑問が出てくると思うんですね。ですから、例えば食器を洗った洗い水でキレイにできるものはキレイにして、それ以外、なかなか取れない汚れのあるものは、燃やすゴミの中に入れるっていうのをハッキリしてもらったほうがいいと思います。ですから、リサイクルをするということになると、1つの原料になりますから、キレイにする必要があると思いますし、みなさん、面倒くさがらずに、市町村が言っていることに従っていただければありがたいなと思います。大げさに言いますと、その行為はわれわれができる範囲で環境に貢献しているんだと言えると思うんですね。何気なく汚れたまま捨てて、環境のことを言っている人と、市町村からそういう達しが来ているから、キレイにして出している人を比べると、どっちが正しいかといったら後者のほうですよね。それだと、やることをちゃんとやって、環境の問題に関心を持ってきちんとやってもらっているんだなってなると思いますけど、そこは面倒くさがらずに分別をして、キレイにして出してもらいたいですね。私が言っている『キレイ』というのは、食器を洗った水くらいで落とせる汚れはきれいにしてもらって出すという考え方でいいんじゃないかなと思っています」

リサイクルよりもゴミを出さないことが大切

 今週のザ・フリントストーンは、新シリーズ『2008年版・環境問題の新・常識』の第2回目として、主にプラスチックのリサイクルについてお送りしていますが、朝日新聞の記者・杉本裕明さんは今後の課題をこう考えてらっしゃいます。

杉本裕明さん

杉本さん「色々な課題はあるんですけど、1つは、せっかくリサイクルするわけですから、リサイクルをする過程で、新たなゴミが出ないようにする技術開発とか、分別の方法をもう少し改善しなくちゃいけないという問題もあると思います。それから、自治体が困っているように、リサイクルにはお金がかかるんですね。なぜかというと、特にプラスチック容器の場合は、空気を運んでいるみたいなもんだってよく言うんですよ。比重が非常に軽いですよね。だから、余計に車に積める量も少ないですから効率が悪いと。一般的にはプラスチックごみを運ぶのにかかる経費は、1キロ当たり50円から60円かかるといわれているんですよ。それから、先ほど『保管する』と言いましたよね。その保管する費用が同じように50円〜60円かかるんですね。そうすると、その部分は自治体が負担しなくちゃいけませんから、プラスチック1キロ当たり100円以上かかるんですよ。これは大変なことですよね。そうではなくて、可燃ごみに混ぜて焼却していれば、トータルで30円〜40円くらいで済むわけですね。そうすると、キロ当たり100円以上かかるコストを、もう少し下げなきゃいけないですね。
 そのためには何が必要かって2つあるんですが、1つは自治体が無駄なことをやめること。つまり、お役所仕事でやっていますから、もっと合理化して、少なくなったゴミに使っている車をプラスチックごみのほうにまわすとか、人件費ももう少し圧縮するとか、色々な手当てをする。あるいは民間業者を入れて、競争させるとかすれば、今お金をかけすぎな23区も、もっとコストを抑えられると思うんですね。ある区が試算したんですけど、もっと民間業者を導入していれば、3割以上安くなるといわれているんですよ。そういうことをやらないっていうのは23区の怠慢でもあります。
 もう1つは、そこにかかるお金のうち、もっと事業者に持ってもらってもいいんじゃないかっていう考え方がありますよね。なぜかというと、事業者はそういうリサイクルしづらいような製品を作った責任がありますよね。で、現にドイツでは、そういう製品を作った事業者がゴミが出た後までも責任を持つっていう考え方があるんですね。それで、ドイツの場合は収集保管するのにかかるお金も、ドイツでは大半が事業者が払っているんですね。
 だから日本も全てとはいきませんけど、自治体が関わっているお金の収集保管の一部、半分くらいは事業者が出すことになれば、税金から出しているお金の金額も減って、さらにリサイクルが進むと私は思います。
 取材していつも思うんですけど、リサイクルをやっているだけではゴミは減らないんですよね。つまり、家庭ゴミの中に含まれている一部のプラスチックとか紙とかを、リサイクルにまわすわけですね。燃やすと量が減りますけど、でも、リサイクルする量を増やせば増やすほど、大量焼却、大量廃棄が大量リサイクルに変わるだけですよね。やっぱり、リサイクルする中で、消費者も賢い消費者になって、燃やしたり埋めたりする量も減らすけど、リサイクルする量も結果的には減っていくようにするにはどうしたらいいのか考えるべきですよね。そのためには消費者が家庭から出すゴミそのものを減らそうと思わなきゃダメですよね。例えば今、レジ袋有料化っていうのが流行っていますよね。それはいいことで賛成するんですけど、そのなかに色々なプラスチック容器をどんどん詰めて、『私は環境にいいことやっています』なんて言って、『中のプラスチックも全部リサイクルされるのはいいのよ』って言っていたのでは、ダメだと思うんですね。だからそういうものを減らしていく、発生抑制といいますけど、そういうことまで考えて、実行に移すのが大事なんだと思います」

 同じく今後の課題について「プラスチック容器包装リサイクル推進協議会」の滝田靖彦さんはこんな風におっしゃっています。

滝田さん「事業者もお客さんがそういうものを望んでいるってなったら、やっぱり事業者もニーズに合わせた物作りをしますし、これは、卵が先か、ニワトリが先かの議論になっちゃいますけど、事業者サイドからすると、『消費者のニーズがあったから』という言い方をしますし、消費者は『私達は事業者が出したから使っているんだ』っていう言い方をするし、それはすぐには決着がつかないにしても、ある意味ではそれだけ社会が便利になったっていうことで、そうなったんだと思いますので、できるところからやっていくというのが、これからの循環型の社会を作る上では必要なことだと思いますね。プラスチックについては、我々も皆さんにしっかり広報しなくちゃいけないし、みなさん方もプラスチックそのものを、石油からできているってことを含めて、よく知っていただくことが必要になってくると思いますね。その性質をよく知ってもらうと、便利さだけではなくて、捨てた後のことも考えて、循環型社会を作っていくという方向に、全員参加型で向かっていかなきゃいけないなと思っています」

 今回は主にプラスチックのリサイクルにスポットを当ててお送りしてきましたが、リサイクルの問題はプラスチックに限らず、古紙やビン、缶、そして家電製品など、広い範囲に渡ります。そこで、新シリーズ『2008年版・環境問題の新・常識』第3回目は「素材別のリサイクルの実態」に迫ります。放送は6月1日予定。どうぞお聴きのがしなく。

送信フォームこのシリーズ『2008年版・環境問題の新・常識』ではリスナーの皆さんからも色々と教えていただきたいと思っています。特に、お住まいの市町村ではどうなのかなど含めて、ご意見やご感想、また、今さら聞けないと思っているような疑問なども、お寄せください。

今週のキーワード: 容器包装リサイクル法3Rサーマル・リサイクルマテリアル・リサイクルケミカル・リサイクル

このほかの杉本裕明さんのインタビューもご覧ください。
このほかのシリーズ『環境問題の新・常識』もご覧ください。
『環境問題の新・常識』ホームページ
AMY'S MONOLOGUE〜エイミーのひと言〜

 東京23区ではすでに4月1日からゴミの回収方法が大きく変わった地域もありますが、私の住んでいる練馬区では今年の10月から区全域でプラスティックごみが可燃ゴミ、容器包装プラスティックが資源化されるまでは、今まで通りプラスティックごみは不燃ゴミとして処理されています。一方、フリント家の事務所がある新宿区ではプラスティックごみが可燃ゴミに、そして容器包装プラスティックが資源ゴミに変わりました。もちろん初めはちょっと戸惑いましたが、今では自分の出すゴミについて考え直すいいチャンスなのかもしれないと思うようになりました。特に事務所に設置されている可燃・不燃・資源(容器包装プラスティック)用の、それぞれのゴミ袋の膨らみ方をみていると、不燃用はペッシャンコ、可燃用は前よりちょっと多い、資源用はかなり膨らんでいる、など今までどれだけの資源を廃棄物として捨てていたんだろう!またどれだけ容器包装という名の不必要なプラスティックを消費しているんだろう!とちょっと驚いてしまいました。皆さんも“買わず/もらわず”にすんだ“ゴミ/資源”はないか、この機会にゴミ箱の中を覗いてみてはいかがでしょうか。

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「プラスチック容器包装リサイクル推進協議会」情報

 滝田靖彦さんが専務理事を務める「プラスチック容器包装リサイクル推進協議会」では、今回紹介して下さった「リデュース」「リユース」「リサイクル」という、いわゆる「3R」を推進する活動も行なっています。詳しくは下記のホームページをご覧ください。

「プラスチック容器包装リサイクル推進協議会」のHP
 http://www.pprc.gr.jp/

『赤い土・フェロシルト〜なぜ企業犯罪は繰り返されたのか』
『ごみ処理のお金は誰が払うのか』

朝日新聞記者・杉本裕明さん情報

最新刊『赤い土・フェロシルト〜なぜ企業犯罪は繰り返されたのか
風媒社/定価2,100円
 環境問題を専門に取材を続けていらっしゃる朝日新聞の記者・杉本裕明さんが徹底、かつ丹念な取材を通して、企業と自治体の不正と社会的な責任を追究した読みごたえのある一冊。
 

ごみ処理のお金は誰が払うのか
合同出版/定価1,680円
 『納税者負担から生産者・消費者負担への転換』というサブタイトルが付いている杉本さんと環境ジャーナリストの服部美佐子さんによる共著。容器包装リサイクル法、家電リサイクル法、建設リサイクル法の施行後の状況に焦点を当て、処理費用をキーワードに“日本のゴミ問題”を再点検し、その現状と解決策を、豊富な実例満載で提起。
 

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. VINYL / PAUL GILBERT

M2. GETTING BETTER / THE BEATLES

M3. NEVER LET ME DOWN / DAVID BOWIE

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

油井昌由樹ライフスタイル・コラム・テーマ曲
「FLASHES / RY COODER」

M4. THE 3 R'S / JACK JOHNSON

M5. IF I CAN'T CHANGE YOUR MIND / SUGAR

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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