2009年6月21日

ベスト・オブ・ザ・フリントストーン<海編>

 今週はベイエフエム開局20周年のテーマ「LOVE OUR BAY, LOVE OUR FUTURE」にちなみ、「ベスト・オブ・ザ・フリントストーン/海編」をお送りします。
 今年18年目を迎えたこの番組には、これまでに累計で900人近いゲストをお迎えしています。今回はその中から「海」に関する印象的なコメントを集めてお送りします。

パート1:海の不思議

 まずご登場いただくのは、2007年7月にご出演いただいたレジェンド・サーファー「ジェリー・ロペス」さんです。
チューブ・ライディングの最中、どんなことを感じているのかうかがったらこんな答えが返ってきました。

ジェリー・ロペスさん

ジェリー・ロペスさん

「チューブの中は全くの別世界で、言葉で言い表わすことなんてできないよ。ただウェーブの中心はまるで子宮の中にいるような、強力なパワーを感じる。そしてそのエネルギーは自分の周りをグルグル回っているような感覚なんだよ。あと、チューブの中にいると時間がゆっくりと流れるような気がする。それからすごく静かなんだよね。とにかく素晴らしいところだよ。ただあっという間に終わってしまうから、経験を積まないと周りを楽しむ余裕なんてないんだ。しかしチューブをくぐればくぐるほど、景色を堪能できるようになるんだ。」

 景色を堪能できるようになるほどの余裕ができれば、本当に楽しいでしょうね。
「ジェリー・ロペス」さんの人となりや生き方を知りたい方は「ビクターエンタテインメント」から発売されているDVD『ライフスタイル・オブ・ジェリー・ロペス〜ザ・クリーネスト・ライン』をぜひご覧ください。
 続いては、南房総に住む女優の「益戸育江」さんです。去年9月に芸名「高樹沙耶」を返上した「益戸」さん。フリーダイビングの世界にのめり込んでいた頃の2002年10月にご出演いただいとき、海の魅力をこんなふうに語っていました。

益戸育江さん

益戸育江さん

「15メートルくらい潜れるようになったときに、すごーくこのまま息をしなくても、そのまま海にいられそうな感じという状況が来た時があるんですよ。どこかでは苦しいんですが、どこかの自分がもう、海に溶けてるっていうか、自分がいるこの海と皮膚の境目が無くなっちゃっている感じというような。言葉で表すのは非常に難しいのですが、多分、人間って生まれてくる前はお母さんの体内の水の中にいたじゃないですか、古い歴史をたどれば水から進化してきているし。だから体中の細胞がその時を思い出すという感じですね。だから一体感という幸せが突如として襲ってくるんですよね。フリーダイバーは多分みんな同じだと思うんですが、その辺がやめられなくなっちゃう、またそこに行きたくなっちゃう理由の一つかな。」

 まさに人魚のような感覚なんでしょうね。「益戸育江」さんの近況については公式サイトをご覧ください。
 このパート最後は、海洋写真家の「内野加奈子」さんです。「内野」さんはハワイで復元された古代の外洋航海カヌー「ホクレア号」のクルーとして、ハワイから横浜までの航海に参加しました。2008年8月に出演されたとき、「ホクレア号」と海の関係をこんな言葉で表現されていました。

内野加奈子さん

内野加奈子さん

「その上に乗っている人であれ、私たちが自然からエネルギーをもらって、周りにあるもの全てに頼るというのかな。星もそうだし、月もそうだし、風もそうだし、波とか、海そのものだったり、そういう全てのものが、敵対するものではなくて、このカヌーを運んでくれる、サポートしてくれるっていう感じなんですよね。だから、常に海全体に守られて進んでいくっていう感覚がありましたね。自分たちが切り開いていくっていうよりも、海に運ばれて次の島に行くっていう感じですね。」

 自然にサポートされているという感覚は、普段の生活で私たちが忘れてしまいがちな感覚かもしれませんね。「内野加奈子」さんの写真や記事は、『コヨーテ』のNo.36に掲載されています。また「内野」さんのブログもありますのでぜひご覧ください。

パート2:海から学ぶ

 続いてご登場いただくのは、海洋冒険家の「白石康次郎」さんです。「白石」さんはヨットを使って子供たちへの環境教育なども行なっていますが、2006年4月に出演されたときに、こんなことをおっしゃっていました。

白石康次郎さん

白石康次郎さん

「僕の好きな言葉に『太上は天地から学び、その次に師から学び、その次に経から学ぶ』という佐藤一斎さんという方の言志四録に書いてある言葉があるのね。最も優れたものは、天地をお師匠さんとするんですね。次に師、先生から勉強して、その次に経。経というのは教科書とか経典といった本から学びなさいという教えがあるのね。僕ももっともだと思うんです。それを今の親御さんも学校もやらないでしょ。天地から学ぼうとしてるかっていうと、していないんですよね。それを学ぶにはどうすればいいかというと、教室であれこれ言ってないで、連れていけばいいんですよ(笑)。そうすると、僕が『海ってこういうもんだよ。危ないもんだよ』って言わなくても、マストに上らせれば『手を放せば死ぬな』って思うんですよ。『危ないぞー!』なんて言う必要ないからね。子供達がマストに登っているときは全員注意しますよ。手を放せば死ぬんだから。で、逃げ場もないしね。『我慢しろ!』なんて言わなくったって、我慢をしなきゃしょうがないから、そこは海の素晴らしいところですよ。」

 『太上は天地から学び、その次に師から学び、その次に経から学ぶ』。最近では全く逆になっているようにさえ思えますよね。ちなみに最近の「白石康次郎」さんは、講演会やトークショーなどで忙しそうです。近況についてはぜひ公式ホームページをご覧ください。
 さて、この番組に「白石」さんを紹介してくださった、ヨットやボートの総合出版社「舵社」の編集局長「田久保雅己」さんは、2006年6月に出演してくださったとき、こんな提言をしてくださいました。

田久保雅己さん

田久保雅己さん

「子供の頃から海は怖くて危険な場所だって教えられるじゃないですか。最近、僕も嘆いているんですけど、臨海学校がないでしょ。で、ある小学校が沖縄へ学校として行ったらしいんですよ。そしたら、浜で『膝から上は入っちゃいかん!』と言われたそうなんです。そういうことをやっている学校があるらしくて、要するに、怖いものには触らせない、寄らせないっていうことが、さらにヨットとかボートとかそういう海の遊びの壁になってきちゃってる感じがしてとても残念です。
 僕、別で植村直己冒険賞の推薦委員会の委員もやっているんですけど、それも毎年、冒険をする人数が減っているんですよ。10年前は海の冒険、山の冒険、縦横断とかを全部足して400件くらいあったのが、今は100件くらいに減っているんですよ。ひとつは経済の動向に関係するっていうのもあるんですけど、やっぱり冒険心がだんだんなくなってきた。で、冒険賞っていうのはプロのスポーツには出さない、それからイベントとか競技に関しては出さないって決まっているんですね。アマチュアリズムだということになると、例えば、ウィットブレット世界一周レースなんていったら、多分、世界で最高に過酷なレースじゃないかなと思いますね。海のパリダカって呼ばれているんですけど、過去に何人も死んでいます。それから、白石康次郎君の世界一周無寄港ヨット・レースだとか、ああいうのはかなり危険性が高くて冒険的要素がある。だけど、危険だから冒険かっていうとそうでもないし。
 例えば、三浦半島の先の油壺からヨットで大島まで行くのも冒険なんですよね。で、そのときに『危険だ! 危険だ!』って言うんじゃなくて、『危険だけど、安全策をこうすれば安全にあそこまで行けますよ』っていう楽しみを教えることが必要だと思いますね。」

 確かに海は危険で怖いものだと言われ続けていれば、海に入った瞬間、パニックを起こしてしまう。それこそが本当に危険なことなんですよね。
 続いて登場するのは、日本のプロサーファーの草分けでビーチ・マリン・ジャーナリストとして活躍する“海オヤジ”こと「ドジ井坂」さん。「ドジ」さんは2006年10月に出演してくださったとき、こんな苦言を呈してらっしゃいました。

ドジ井坂さん

ドジ井坂さん

「海は海流と、風と、風からおきる波の3つの要素しかないんですよ。ということは、この3つの要素のことをやって初めて、海を知っているって言えるわけ。『俺、サーフィンやってるんだ。だから俺、海を知っているんだよ!』なんてウソウソ! 波の端っこのほんのちょっとしか知らないんだから。んじゃ、波がないときのことを知っているのかっていったら、波がないときは来ていないから分からない。風や海流のことを知っているのかっていったら、今でも散々流されている人がいっぱいいるじゃないですか。だから、波のことだけ知っていればサーフィンができるかっていったら大間違いですよ。風のことも知らなきゃいけないし、海の流れのことも知らなきゃいけない。
 水、風、波っていうのは全部動いているんですね。動いているっていう意識がなくなっちゃっているのはプールの弊害かなと思うんですね。だから、水辺は泳げれば安全だっていうのは嘘。水とか全ての自然っていうのは動くんだから。最近、海辺の事故で多いのが、波打ち際にお子さんがいたら波に引き込まれたっていう事故。当たり前なんですよ。親の世代がそれを知らないわけですよね。それから、潮がどんどん上がってくれば、波も地に寄せてくるわけですからね。海は動いているんだっていうのを親子で知るだけでも、全然違ってくるわけですよ。だから、気をつけなくちゃいけないし、だから、色々とハプニングが起きて面白かったりするし、昔の人は道具を使って海を渡ろうとしたわけでしょ。道具を使わないととてもじゃないと敵わないからね。こういう自然の変化っていうのは30分、海も30分経ったら全然変わっちゃいますから。だから、サーファーには30分たったら一度、陸に上がれって言っているの。そうしないと、波が崩れる場所もコンディションも違うから、沖に浮かんでいたらあれはただの海水浴。」

 皆さんも海に行かれたら、30分ごとの変化をチェックすることを忘れないで下さいね。
「ビーチスクール」の代表「ドジ井坂」さんは、大人向けのサーフィン・スクールなどもやっています。6月27(土)には六本木のクラブ「エッジ」で練習方法をデモするイベントも行なわれるそうです。詳しくは「ビーチスクール」のホームページをご覧下さい。

パート3:海と食

 続いてご登場いただくのは「森は海の恋人運動」で知られる気仙沼の漁師さん「畠山重篤」さんです。2003年12月に出演してくださったとき、こんなお話をしてくださいました。

畠山重篤さん

畠山重篤さん

「私達は今、山にも木を植えていますけども川の流域の子供達を河口域の海に連れてきて体験学習っていうのをずっとやっているんですよ。何故かというと川の流域に住んでいる人間の気持ち次第でその川が生きるか死ぬかも決まるし、汽水域の海の環境保全もそこで決まってしまうわけですよ。川の河口に行ってプランクトン・ネットというプランクトンを取る網を海に入れて、それを引き上げてコップにプランクトンを移して、それを子供達に飲ませるということを今やっているんですよ(笑)。『牡蠣は毎日こういうものを食べているんだよ』ということを教えているんですよ。その後で水俣病の話もしてあげるわけですよ。川の河口に立ってみると人間模様も非常に良く見えてくるし、海の環境や生き物の姿とかあらゆるものが見えてくる凄く重要なところなんですよ。
 東京湾なんか特に、江戸前ってよく言うでしょ。文化人なんか江戸前の寿司がどうとかよく色々なことを言ったり書いたりしているじゃないですか。でも食うときだけそんなことを言って(笑)、江戸前の魚介類は何故捕れるのかっていうことまでは目がいっていないんですよね。この本の中にも書きましたけど、例えば東京湾と鹿児島湾は湾の面積が大体同じなんですよ。この東京湾と鹿児島湾でどちらが多く魚が捕れるかって子供達に質問すると、鹿児島湾は飛行機から見ても青々としてキレイでしょ。青い海じゃないですか。東京湾はその通りですよね。子供達の場合は誰もが『鹿児島湾だ』って手を挙げるんですよね。でも実は東京湾の方が断然魚が捕れるんですよ。どれ位違いがあるか知っていますか? 今でも30倍位東京の方が魚が捕れるんですよ。鹿児島湾は霧島が爆発して出来た湾ですから、大きな川が鹿児島湾に流れ込んでいないんですね。ところがこの大きい東京湾には主な川が16本流れ込んでいて、湾の水が2年で全部真水になるくらい東京湾というのは凄い汽水域なんですよ。江戸前の寿司とか江戸前の天ぷらとか日本の文化を守りたいのなら、川と川の流域の人間の意識と上流の森の三つをいつも考えておかないと、日本の食文化を守れないっていうことになるんですよ。」

 “LOVE OUR BAY”。このフレーズには「川と川の流域の人の意識と上流の森」、この3つが欠かせないということを「畠山」さんは思い出させてくれました。そんな「畠山重篤」さんの話題の本は『鉄が地球温暖化を防ぐ』。「文芸春秋」から出ているので、まだ読んでいない方は、ぜひお読みください。
 さて、次にご紹介するのは子供たちにも大人気の「さかなクン」です。2005年4月に出ていただいたときの模様を一部お届けしましょう。

さかなクン

さかなクン

●今、さかなクンは千葉県の館山に住んでいるそうですが、館山の海の特長があったら教えていただけますか?

「まずは、千葉県の突端に位置する場所なので、外の海に面していますよね。なので、暖かい海流(暖流、または黒潮)と寒流の影響、どちらも受ける海なので、北の海の幸と南の海の幸の恵みがたくさんあります。」

●じゃあ、さかなクンにとっては本当に楽しい場所ですね。

「そうですね。海の中を泳ぐと『おぉー! なんて美しい世界!』。サンゴ礁を作るタイプの海と造礁サンゴと呼ばれるミドリイシの仲間とか、キクメイシの仲間とかが活き活きと暮らしているんですね。そこにチョウチョウウオとかスズメダイとか暖流系の魚が泳いでいたりします。冬から春になると、シャケとか時にはタラの仲間とかホッケまで来ることがあります。」

●そうやって魚を見たあとに、イラスト描いたりするんですか?

「そうですね。千葉の館山にいるときは、漁師さんの船に乗せてもらいます。」

●一緒に乗せてもらうんだ?

「はい。漁師さんの船って今の時期だと4時とか4時半に出ます。夏だと早くて3時半とかです。そして沖に行くんですね。沖に行って漁場に着くと船のオレンジ色のランプに灯されて海がキラキラ輝いて、その薄暗い中、漁師さんがみんなで網を引くと、赤いタイや緑のサバ、ブルーに輝くイワシたち、そしてジャンプをするボラ、キラキラと色を変えるヤリイカやコウイカ。もうそれは最高です。『今日もイワシが大漁だぁ! スズキが飛んでるぞぉ! タチウオキラキラ!』これで目が覚めます。朝なんかお腹が減っていると、ピチピチした小さなイワシやイカなんかを氷水で洗って食べちゃうんです。『朝からおいしい海の恵みをいただきますっ!』って感じで。」

●それは、みんなに魚のことをもっと知ってもらいたい、そして好きになってもらいたいという気持ちからですか?

「それが一番ですね。僕はとにかく日々毎日お魚様からおいしさと栄養と感動をたくさん頂いているので、とにかく多くのみなさんにお魚の素晴らしさ、おいしさ、すべての魅力をみなさんに知っていただきたいと思っています。」

 そんな「さかなクン」の最新シングルは「NHKみんなのうた」に採用された“コイシテイルカ”。「インペリアル・レコード」から出ています。
 また、6月末には「さかなクン」のポテトチップス『さかなクン・チップス』が発売されるそうです。いずれも詳しくは「さかなクン」の公式サイトをご覧下さい。

パート4:海とカヌー、そして我々はアイランダー

 「ベスト・オブ・ザ・フリントストーン/海編」、最後のパートにご登場いただくのは、星の航海士「ナイノア・トンプソン」さんとレジェンド・サーファー「タイガー・エスペリ」さんです。
 まずは、2007年7月の放送から。外洋航海カヌー「ホクレア号」でハワイから横浜までの大航海をなし遂げた「ナイノア」さんを、横浜の宿泊先に訪ねてお話をうかがったときの模様を一部お届けしましょう。

ナイノア・トンプソンさん

ナイノア・トンプソンさん

「我々が今回の航海で一番感じたことは、世界中の異なる文化と接することの大切さ。日本に来るのにはリスクが伴っていた。少なくとも我々はそう感じていたんだ。つまり、ハワイではとても重大な価値を持っているカヌーが、日本で全く受け入れられなかったらどうしよう。遠く離れた日本までやってきて、誰も関心を示してくれなかったら、この航海の意味は? そして航海の価値は無くなってしまうのではないだろうか? そんな不安があったんだ。
 私は日本人の真の価値観を知っているとは言えないが、我々が日本で深く感じたことは、日本の文化は自然との関わりをとてもよく理解し、人類が生き延びるために自然が必要不可欠であると認識しているということ。日本の文化は遺産や先祖の重要性を理解しているということ。それが分かっているからこそ、しっかりと聖地を守っているんだ。そして日本の文化は、アロハ精神の重要性を理解しているということ。つまり西洋文化のものの見方とは違い、奪うだけではなく与えることによって豊かさを得られることや、自分を守るより家族やコミュニティーを守ることの方が大切だと感じている。これらはハワイアンの価値観でもあるんだよ。日本に来てみて、我々には共通点が予想以上に多いことがわかった。これはとても重要なことだったんだ。たぶんクルー全員がホクレア号を通して、日本という、我々にとっては新しい文化に触れたことで、もっと違う文化に触れてみたいと感じていると思う。今回、経験したことで、もっと遠くへ、もっと長く航海してみたいという想いが強まったと思う。」

 遠く離れた国の異文化と思われていたものも、実際に触れてみると共通点はあるもの。海はそれぞれの国をつないでくれる掛け橋なんですよね。 ちなみに「ホクレア号」は、世界一周の航海に向けて準備中です。詳しくは「ホクレア号」のホームページをご覧ください。
 さて、最後にご登場いただくのは「ナイノア」さんとともにホクレア号で航海したこともあるレジェンド・サーファー「タイガー・エスペリ」さんです。
 「タイガー」さんは日本に滞在し、日本のための古代の伝統的なカヌーを建造するプロジェクトを進めてらっしゃいました。残念ながら志半ばで2005年7月に病気で亡くなりましたが、99年4月に出演してくださったとき、カヌーを建造する意義をこう話してくださいました。

タイガー・エスペリさん

タイガー・エスペリさん

「カヌー民族のファミリーを築くんです。タヒチやニュージーランド、サモア、トンガ、クック島、ハワイ、そして、アラスカにもカヌーはあります。みんな家族になるんです。日本でもカヌーが出来上がったら、カヌー・ファミリーの一員になれるんです。
 今、私が日本のみなさんと分かち合いたいと思っているのは、カヌーに関する知識なんです。そして、ナイノアが分かち合わなければならないのは、星を使ったナビゲーションの知識なんです。私達は自分達の知識を全てのカヌー民族と分かち合いたいと思っているカヌー・ファミリーの一員なんです。そして、私達にとって唯一の共通点はカヌーです。言葉は違います。でも、心は同じです。そして、カヌーは共通語としてみんなが理解できるものなんです。そうしてお互いの文化を交換し合うんです。
 私達はアイランダーだから、自分達にとって大切なものは何なのか、これを理解し、残そうとしているんだと思います。私が日本に来たように、旅をするということは、他のアイランダーたちの生活を学ぶためなんです。それは自分達の役にも立つからなんです。」

 タイガーさんが作ろうとしてたカヌーの名前は「カマクラ号」。ハワイ語で「カマ」は「子供」、「ク」は「立ち上がる/昇る」、「ラ」は「太陽」。つまりハワイ語で「カマクラ」は「CHILD OF A RISING SUN」という意味なんです。タイガーさんの思いが引き継がれ、いつかカマクラ号が海に浮かぶ日が来るといいですね。

今回ご登場いただいた方々のこのほかのインタビューもご覧ください。
AMY'S MONOLOGUE〜エイミーのひと言〜

 今回はベイエフエム開局20周年のテーマ「LOVE OUR BAY, LOVE OUR FUTURE」にちなんで「海編」と題してお送りしたわけですが、今回ご紹介したコメント集はほんの一部。私たちスタッフの心に残っている言葉はまだまだたくさんあります。というか、すべての自然は繋がっていて、その繋がりの中には私たち人間の営みも深く関わっているわけですから、実際にはザ・フリントストーンにご出演くださり、お話いただいたゲストの方々の全てのコメントが「ベスト・オブ〜」なんですよね〜(笑)。
 1992年4月に番組が始まって以来、たくさんの学びや気付きを与えて下さったゲストの方々に改めて感謝したいと思います。

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レジェンド・サーファー、ジェリー・ロペスさん情報

DVD『スタイル・オブ・ジェリー・ロペス〜ザ・クリーネスト・ライン
ビクターエンタテインメント/VIBY-290/定価5,800円
 サーファー、サーフボードのシェイパー、スノーボーダー、ヨガ・マスター、俳優、アウトドア・ブランド「パタゴニア」の海部門のアンバサダーなど、様々な顔を持つジェリー・ロペスさん。そんなジェリーさんの懐かしい若き日の姿やスノーボードを楽しむ姿、また友人たちによるコメントなど、彼の人となりや生き方を描いた作品。
 

著書『サーフリアライゼーション
美術出版社/定価3,360円
 ジェリーさんがサーフィンを始めたきっかけや、大切な友人たち、旅の話などを綴った自伝的著書。
 


 女優・益戸育江さん公式ホームページ「ウモジャ・ラニ」http://www.umoja-lani.jp/


 海洋写真家・内野加奈子さん公式ブログhttp://kanauchi.exblog.jp/


 海洋冒険家・白石康次郎さん公式ホームページhttp://www.kojiro.jp/
       白石康次郎さん公式ブログhttp://blog.excite.co.jp/kojiros/


 田久保雅己さんが編集局長を務める「舵社」のHPhttp://www.kazi.co.jp/


ビーチ・マリン・ジャーナリスト、ドジ井坂さん情報

ビーチ・マリン・ジャーナリスト「ドジ井坂」さんが校長を務める
「サーフィンスクール」&「ビーチスクール」

 「ドジ」さんが校長を務める「サーフィンスクール」では、ニューサーフスクールと称して、いろいろな練習器具を開発して、海に行く前のトレーニングを提唱しています。
 6月27日には、六本木のクラブ「エッジ」にて、グラビアアイドルがその練習方法をデモするイベントもやります。この練習方法海に行く前に練習すると、その日に波に20〜30回は乗れるようになるそうです。

  HPhttp://www.beachschool.com/


宮城県気仙沼の漁師、畠山重篤さん情報

著書『鉄が地球温暖化を防ぐ
文藝春秋/定価1,300円
 宮城県気仙沼で牡蠣や帆立の養殖業を営む漁師さんで「牡蠣の森を慕(した)う会」の代表でもある畠山重篤さんは、気仙沼湾に注ぐ川の上流の山に木を植える“森は海の恋人”運動で知られていますが、そんな畠山さんが世界的な海洋学者、故ジョン・マーチン氏の唱えた「鉄仮説」をわかりやすく説明しながら「海に鉄を供給することが地球温暖化を防ぐ一助になる」と提唱。日本でもいち早く“鉄”に着目したお百姓さんのユニークな実験のお話など、読みごたえのある1冊。
 

「牡蠣の森を慕う会」
気仙沼で牡蠣や帆立の養殖業を営む畠山重篤さんが代表を務める会。同会のHPでは“森は海の恋人”運動のことや海辺の生きもの紹介、畠山さんの著書紹介ほか、カキやホタテの注文もできるようになっています。

  牡蠣の森を慕う会のホームページhttp://www.kakinomori.jp//


さかなクン情報

最新シングル『コイシテイルカ
インペリアル・レコード/TECI-177/定価1,000円
 今年の4月にリリースされたさかなクンの最新シングル。NHKみんなのうたにも採用された。
 

  さかなクン公式HPhttp://www.sakanakun.com/


星の航海士、ナイノア・トンプソンさんがキャプテンを務めた
「ホクレア号」情報

 現在、世界一周の航海に向けて準備中という「ホクレア号」の情報が載っているポリネシア航海協会のサイト。

 ポリネシア航海協会(英語のサイト)http://pvs.kcc.hawaii.edu/welcome.html

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オープニング・テーマ曲
「ACOUSTIC HIGHWAY / CRAIG CHAQUICO」

M1. SURFIN' SAFARI / THE BEACH BOYS

M2. SAILING / ROD STEWART

M3. NEVER BE THE SAME / CHRISTOPHER CROSS

ザ・フリントストーン・インフォメーション・テーマ曲
「THE CARRIAGE ROAD / JIM CHAPPELL」

M4. SEVEN SEAS OF RHYE / QUEEN

M5. 踊ろよ、フィッシュ / 山下達郎

M6. 鎌倉物語 / サザンオールスターズ

エンディング・テーマ曲
「THE WHALE / ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA」
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