クラゲ大量発生の理由とは!?

2008年8月24日放送

 8月もあと一週間になりましたが、今年は7月後半から全国各地の海水浴場でクラゲの被害が報告され、中には海水浴場の営業を取りやめたところもあったようです。
 日本には昔から「お盆を過ぎたらクラゲが出る」という言い伝えがありますが、実はお盆以降にたくさん出てくるとは限らず、8月から9月半ばまでは、常に危険な時期なんだそうです。というのも、日本近海には200~250種ほどのクラゲがいて、水温が20度から30度くらいで最も活発に活動するそうで、専門家によると、夏の高温、空梅雨、日照りがクラゲの大量発生を招く好条件なんだとか。ちなみに、お盆のあとに出てくるクラゲはアンドンクラゲのことだといわれています。
 そんなクラゲに万が一刺されてしまったら、からみついているクラゲの触手に直接触れないように、タオルなどで取り除きます。このとき、酢をかけて洗い流すと効果があるそうなんですが、腫れがひどいときは病院に行って下さいね。
 ただ、クラゲは全部の種類が刺すわけではありません。英語名の「ジェリーフィッシュ」は、ゼリーを思わせるようなプニョプニョとしたルックスや触ったときの感触を思わせますし、ギリシャの女神と美を競った“メデューサ”や“泳ぐ宝石”と例えられるクラゲもいて、ふわふわプカプカに癒されるという愛好家も多いんですよね。嫌われることの多いクラゲですが、ウミガメの食べ物にもなっていて、自然界を構成する大事な一種だということも忘れないで下さい。

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