江戸前の定義は21世紀に決まった

2007年5月放送

 江戸前寿司でお馴染みの「江戸前」という言葉は、今では東京湾で取れた魚介類を指しますが、元々は、品川沖界隈で取れたものをそう呼んでいたなど、実はその定義はあいまいで、昔から議論されてきたそうです。それを2005年8月に水産庁の分科会(豊かな東京湾再生検討委員会食文化分科会)によって「東京湾全体で取れた新鮮な魚介類を指す」と正式に定義されたんだとか。ちなみに、ここでいう東京湾とは、三浦半島の剣崎(神奈川県三浦市)から房総半島の州崎(千葉県館山市)を結ぶ線より内側の海域のこと。
 それにしても昔から使っていた「江戸前」という言葉の定義が、つい最近、決まったというのはちょっと驚きですよね!

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