2004年1月11日

エコプロダクツ2003 取材レポート・パート2

 2003年12月に東京ビッグサイトで開催された「地球と私のためのエコスタイルフェア“エコプロダクツ2003”」。
 先週は取材班が会場で感じた全体レポートをお送りしましたが、今週は取材レポートのパート2、取材班の目についた製品をご紹介します。

東芝プラントシステム株式会社のブース

 今回の「エコプロダクツ2003」では風力発電装置を数社が出展、クリーンなエネルギーへの注目度が高まっていると取材班は感じたそうです。そんな中、目立っていたのが「東芝プラントシステム株式会社」が出展していた「ウィンドフラワー」という風力発電装置。
 どんな特徴があるのか「東芝プラントシステム株式会社・エコシステム技術部」の瀬川嘉弘(せがわ・よしひろ)さんにうかがいました。

東芝プラントシステム株式会社の瀬川嘉弘さん

瀬川さん「私どものウィンドフラワーは縦軸の風車ということで、羽が上の方へ立っています。どちらから風が来ても回り始めるということで、風向きを選ばないというのが一つの特徴の風車です。あとは低速で回転するので静かだというのが縦軸型の風車の特徴となっております。もう一つの大きな特徴は私どもの風車は安全装置が、電気ブレーキと機械式のブレーキの二重にかけているということで、安全面に気を使っている商品となっています。毎秒2mの風で回り始めまして2.5mの風で発電を開始するという形になっております」

東芝プラントシステム株式会社のウィンドフラワー

 風力発電というと、プロペラ・タイプの風車が回る発電装置をイメージしますが、この「ウィンドフラワー」はその名前の通り、空に向かって3枚のブレードが花開いたような形になっているのがその特徴なんですね。「ウィンドフラワー」の標準タイプは5メートルのポールに、風車と太陽電池パネル、そしてバッテリーなどが収納された制御箱を取り付けたもので、実用例としては、このシステムを使って街路灯などの照明に利用されているそうです。都内では川崎の東芝科学館、横浜市・鶴見区の海芝公園などに設置されています。現在、400ワット・タイプのものが販売されていますが、その発電量は最大で20ワットの照明を1日8時間使ったとして、5日間連続して使えるそうです。お値段は工事費込みで、150〜200万円ほどで、今のところ、企業や自治体向けの製品といえますが、家庭向けの「ウィンドフラワー」も検討していると、「東芝プラントシステム株式会社」の瀬川嘉弘さんはおっしゃていました。
 「ウィンドフラワー」、詳しくは同社のホームページをご覧ください。
http://www.toshiba-tpsc.co.jp


 「エコプロダクツ2003 取材レポート」、来週は環境文化NGO「ナマケモノ倶楽部」をご紹介します。お楽しみに。

エコプロダクツのホームページ:http://www.eco-pro.com/

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